Kamakura-An’s diary

鎌倉で海と戯れながら、時折、トレッキングにも

シャモニ・モンブラン_3(2018年7月27日)

Mont-Blanc

 

今日のシャモニ(Chamonix Mont-Blanc)も晴天。シャモニに来てからとても天気に恵まれています。昨日と同じベーカリーで朝昼のパンを買い、朝の分を食べながらゴンドラに乗るためプランプラ(Planplaz)へ向かいました。

モンブランの落ち着いた山姿が町の守護神のようにみえてきます。

 

ゴンドラ乗り場前の移動カフェ。フランスという国のデザインはイチイチかっこいい。こういうセンスのなかで育つと自然に美的感覚が備わるものなのでしょう。

 

Brévent

今日はプランプラでロープウェイに乗り換え、ブレヴァン(Brévent、2525m)に向かいます。1500mもあがると景色もまったく変わります。

 

 

 

展望台からの眺望を存分に楽しんだあと、本日のトレッキングスタートです。

 

ルート④ Brévent → Chamonix Mont-Blanc

Brévent → Lac du Brévent → Statue du Christ-Roi → Les Pérerins → Chamonix Mont-Blanc

晴れ、約19㎞、約8時間(休憩含む)

ルートは情報は↓を参照ください。

out.ac

まずは Lac du Brévent を目指します。サインポストには1時間15分とありました。

 

町をはさんでモンブランと対峙する山々を歩くルートです。

 

スタートから一気に下ります。途中、日本人と思しき若い夫婦と会いましたが「ボンジュール」と挨拶。やっぱり気恥ずかしい感じがします。二人のリュックやウェアはピカピカでした。察するに山ガールデビューした彼女の希望でシャモニに来たのでしょう。

 

パラグライダーがとても気持ち良さそうです。空からだとモンブランはどんな風にみえるのでしょうか?

 

Lac du Brévent がみえてきました。

 

Lac du Brévent へのアプローチルートに入ると、急に足場が悪くなります。見た目以上に池までは距離があり時間がかかりそうです。

 

「メーイ、メーイ」と聞こえるので後ろを振り向くと羊の隊列。50頭以上が一列になって移動中でした。今回のトレッキングのなかでみた最大集団です。

 

1時間ほどで Lac du Brévent に到着しました。 

池の回りではたくさんの幼児が遊んでいましたが、彼らもあの岩場を歩いてきたのかと思うと感心してしまいます。来たからには戻らなけばならないし、帰りは上りで遊んだ後で疲れているはず。欧州幼児の体力に脱帽です。

 

 

Lac du Brévent → Statue du Christ-Roi

池の奥まで進みましたが、同じルートを戻るのも面白くないので、地図にはないのですが薄い足跡があるコースをとってみることにします。

モンブランと湿地の組み合わせもまたたまらない美しさです。

 

湿地の回りを順調に進んだのですが、途中からコース(足跡)がなくなってしまい、足元のとても悪い岩場を下らざるを得なくなります。

妻はまた2日連続の半ベソでほんとうに申し訳ないことをしました。結局、一旦、戻って、整備された道を歩いた方がかなり早かったと思われます。でも、湿原とモンブランのコントラストは格別でした。

下ってきた岩場を振り返ってみると、なかなか険しいところだったようです。

 

しかし疲れは正面のモンブランが癒してくれます。

 

途中、谷間の川をいくつも渡らなければなりません。また、鎖場もあります。こんなルートでもトレイルランニングをする人とは多くすれ違います。ランナーは女性の方が多いようでした。

 

日陰を探して休憩、ランチです。味わうというよりもエサに近い状態です。

 

↓の谷は上から下まで岩で埋まっていました。木々が倒れ、石が流れ込んだのかもしれません。

 

下ってくると森林のなかのトレイルに入ります。

 

途中、前を行く女性がコースを外れてフェンスで囲われている方に下りていきました。動物園のなかに何かをみつけた模様で、わたしたちも近づいてみると、檻のなかにいたのはなんと人間‼ 女性と大笑いしてしまいます。

↓のサインポストには Statue du Christ-Roi まで15分とありますが、これがクセモノ。この後、10分近く歩いても次のサインポストには「10分」と表示されていました。

 

テンポを上げて歩きましたが、結局、15分のところを25分かかって Statue du Christ-Roiに到着です。

 

ここまでまだ7.5㎞ほど。しかし、日差しが強くビールが欲しくてたまりません。

 

Statue du Christ-Roi → Les Pérerins

近くの駅に出て電車で帰ることも考えましたが、やっぱり歩こうということになり、重い腰を上げてスタート。Google map によればシャモニ駅までは徒歩2時間です。
Google map が示した最短ルートは上りがあるので、少し遠回りでも下りルートを選択します。
木々に囲まれ変化のないトレイルが延々と続きます。しかも暑い。

 

森のなかを歩くことに飽きたので、橋を渡って集落の方に出ました。日差しを遮るものが何もなくなり汗が流れてきます。しかし、ビールやジェラートがありそうな店はまったく見当たりません。

 

シャモニの氷河をみて涼むしかありません。

 

途中の駅で木陰をみつけ休憩。ここで電車に乗る手もありましたが我慢しました。

 

がんばってもう一駅歩くと、Les Pérerins 駅に。立派な駅舎なので何かあるだろうと思いきや売店は休業中。溜まった疲れが一気に溢れます。

 

駅の前で「あつぃー、抱っこ」と泣く、男の子の声が聞こえてきました。日本の子どものようです。

駅の横のとてもきれいな池でしばし休憩。(あれだけの年齢なのに)「情けないなぁ、日本の子どもは」と文句を垂れながら、おっさんは気合の入れ直しです。

 

ふと道路の反対側みると、人で賑わっている店がありました。近づいてみると、アウトドアスポーツクラブのようで一瞬、がっかりしたのですが、テラスを見て大興奮。ビールが飲んでいる人がいます。

急いで店に入り、ビールをオーダーすると「Big or Small?」と尋ねられ、反射的に「Big!」と返答。これで完全復活です。

ビールを飲んでいると、ロッククライミングの装備をつけた子どもたちが大勢いたので、少し歩いて奥に入ってみると、小さな子どもがロッククライミングのトレーニング中。幼稚園児のような子もいます。「あつぃー、抱っこ」とわめく日本の子どもとは正反対です。

 

こういう年齢からきちんと指導を受け、身体でロッククライミングを覚えれば、「週末、〇〇にクライミングに行く?」という感じでロッククライミングに出かけられるのかもしれません。シャモニに生まれ育った子どもたちが羨ましい限りです。スマホやゲームよりもクライミングの方が人間らしいアクティビティに違いないでしょう。

 

Les Pérerins → Chamonix Mont-Blanc

いい光景をみせてもらった、歩いて帰って来てよかったと妻といいながら、シャモニの町へ。そして、ジェラートを食べながら駅まで歩き本日のトレッキングは終了。

夕食は駅前のラーメン屋 TANPOPO。味噌ラーメン with バターコーンと餃子を注文。揚げ餃子をさらに焼いた餃子。醤油はあるけど酢はなし。日本から輸入のアサヒスーパードライ(缶)が一番美味しい味わいでした。

 

kamakura-an.hatenablog.com