Kamakura-An’s diary

鎌倉で海と戯れながら、時折、トレッキングにも

ツェルマットへの行き方

Lac Léman

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ツェルマットへは、空路でヘルシンキ(Helsinki)/フィンランド経由、ジュネーブ(Geneva)/スイス入りし、ジュネーブからスイス連邦鉄道(SBB)でツェルマットに向かいます。ジュネーブで一泊するので、成田からツェルマットまで約34時間かかりました。『世界の村で発見!こんなところに日本人』(ABC朝日放送テレビ)なみの所要時間です。

 SBS チケットの購入方法等こちら

 

Helsinki → Geneva

ヘルシンキ ヴァンター空港のターミナルはかなり混雑していて、新ターミナルを増設中。当然、トイレも混んでいて、家内によれば、男子トイレへの侵入タイミングを窺っていた白人オバちゃんもいたとのこと。オッちゃんを装い男子トイレに入ろうとするのは大阪のオバちゃんだけではないようです。

ヘルシンキからは FinAir でジュネーブへ。今回、ヘルシンキはトランジットだけでしたが、上空からみるヘルシンキの街、フィンランドの国土は緑にあふれ、ぜひ一度、訪れてみたいと思うほどきれいです。

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ウトウトしながら外を眺めていると、前方すぐ近くに別の機影が見えます。かなりの近くを飛んでいたように思います。

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その後、いくつもの機影が比較的近くにみえました。水平飛行中に他機を目にするのはあまり気持ちがいいものではありません。

ヘルシンキを発って3時間ほどすると、スイスアルプスが見えてきます(↓ は少しピンボケ)。平野部から徐々に山々が高くなっていくのかと思っていましたが、いきなり山が立ち上がる感じです。

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ジュネーブに近づき流れた機内アナウンスによれば、到着地(ジュネーブ)の気温は30度とのこと。北緯46度(稚内より少し北)、夏時間とはいえ午後7時近くでこの気温とは。ジュネーブに着けば「涼しい」と言えると思いきや、実際に口をついて出てきたのは「あつぅ」でした。

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ジュネーブ空港では税関検査前のところで、市内無料交通チケット「unireso(ユニレゾ)」がもらえます。Baggage Claim のフロアに券売機のようなものが設置されていて、そこでボタンを押すと時刻入りのチケットが発券されます。発券から80分間は電車やバスが無料になります。空港から旧市街(ジュネーブ・コルナヴァン駅)には電車で移動するので助かります。

なお、電車に乗る前、SBB 空港駅のチケットカウンター(SSB版みどりの窓口)でツェルマット(スイス)→シャモニー(フランス)間のチケットを発券してもらいました。

空港からコルナヴァン駅まではわずか7、8分。どことなくインスブルック(スイス)中央駅に雰囲気が似ています。

 

ホテルへは駅から徒歩で。今回は背中に大きなリュック、前に小さめのリュックのWリュック・スタイルなので移動は比較的簡単です。

ホテルでチェックイン手続きをしていると、スイス人の女の子スタッフが日本語で説明させてほしいとのこと。たどたどしい日本語ながらも一生懸命。「これは mizu です」と言って地図を渡してくれたので、「これは、”chizu”、"mizu"は”water”」と教えてあげます。

 

そして、彼女に教えてもらったスイス料理のカジュアルレストランで遅い夕食。しかし、スイス料理の名前がわからなかったので、結局、ピザとパスタをオーダー。

となりのおじさんが食べていた料理(ポテトの上にとろけるチーズがたっぷりのった小皿)がとても美味しそうにみえます。これがラクレットの簡易バージョンだということを数日後に知ることになります。

 

食事後、レマン湖まで散歩。21時半頃でしたが、明るいので感覚が狂てしまいそうです。

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Geneva → Visp

ジュネーブに16時間ほど滞在し、列車でツェルマットに向かいます。

ジュネーブからツェルマットまで東に一直線の路線があれば早いのすが、列車はジュネーブからレマン湖の北を回りローザンヌ(Lausanne)、モントルー(Montreux)、マルティニ(Martingny)を経由してフィスプ(Visp)に向かいます。

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©Google

 

初めてのスイスの朝は快晴でした。

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発車時刻の30分前にはジュネーブ駅(コルナヴァン駅)に到着し、ホームのベンチで列車を待ちます。ヨーロッパ大陸ではいろいろな行き先(国)の列車が来るので、年甲斐もなくワクワクしてしまいます。
 
ホームで驚いたのはほぼ50mごとくらいに灰皿があること。愛煙家にとってはありがたいことこの上ありません。今のJRには望むべくもありません。国鉄の借金はたばこ税で賄われたはずなのに。。。確か、スイスやフランスには喫煙の年齢制限もなかったように記憶しています。
また、ホームに設置された自販機にはスナック・飲料とともにコンドームや妊娠検査薬が売られています。それぞれのお国事情でしょうか。おもしろいものです。
 
発車時刻の3分ほど前に列車がホームに入ってきました。

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今回は少し奮発をして1等車。車窓からの風景を存分に楽しみます。

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Visp → Zermatt

フィスプでさらに登山電車に乗り換えてツェルマットに向かいます。ジュネーブからツェルマットまで約4時間。直線距離だと120~130㎞ほどなので思いのほか時間がかかります。

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フィスプからの登山電車の1等車は1車両の半分ほどしかないにも関わらず、座席の多くは某国(南アジア)のビッグファミリー(10数人)、そして彼らの荷物で占領されていました。幸いわたしたちは二人掛けの座席に座れたものの立っている人もいます。ビッグファミリーの荷物をどうにかすればみんなが座れるのですが、成金的ビックファミリーにそんな気持ちは微塵もないようです。
 
フィスプを出発するとすぐに検札。案の定、ビッグファミリーが持っていたチケットは2等車のもの。家内と話していたとおりでした。
ところが、ビックファミリーのなかのオバはんは車イスだから移動できないと騒いで居座ります。あれれ? さっき歩いて乗って来てたよね? このお国の人は海外の空港で車イス利用比率が断トツで高いように思います。歩けるのに車椅子を利用して、イミグレーションでは優先レーンをファミリーみんなで通過する光景をさまざまな空港でみかけます。
 
そして、あろうことか、付き添いということで3人が4人のボックス席に居座ることを要求。どこまで図々しいのかと思いましたが、検札の女性は「(オバはん)1人だけだ」と強い口調で要求却下。おそらくこういう輩がしょっちゅういるので手慣れているのでしょう。
 
ビッグファミリーが去り、静けさを取り戻した登山電車はガンガン標高を上げていきます。

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ところが、しばらくすると、オバはんの回りにまた成金ファミリーが戻り始めました。そして、いろいろと飲み食い。挙句の果てに1等車に轟きわたる大きなゲップ。
 
彼らにとってほんとうはツェルマットなんかどうでもよくて、有名な(とてもカネのかかる)ツェルマットにファミリーで行ったことを人にひけらかせればいいのでしょう。
 
世界的観光地、カネがあることをひけらかせる旅行先というものはこういうものかと思いつつ70分ほどでツェルマットに到着です。フィスプからは900mほど標高が上がり、ツェルマット駅の標高は1600mを少し超えたくらいです。

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駅前には馬車が待機していました。絵に描いたような観光地です。マッターホルンの登山口、アルピニストの聖地という雰囲気はほとんど感じません。

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この馬車は超高級ホテル専用のもので、われわれは駅から徒歩でホテルに向かいます。駅からも近く、ツェルマットの目抜き通り、バーンホフ通り(Bahnhoh St.)沿いの瀟洒なホテルでした。加えて、最上階の広い部屋で5泊を快適に過ごすことができました。

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チェックイン後、ツェルマットでのトレッキングのウォーミングアップのため、早速、スネガ(Sunnegga)に出かけました。

 

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