Kamakura-An’s diary

鎌倉で海と戯れながら、時折、トレッキングにも

ツェルマット_3(18年7月19~24日) トレッキング

Matterhorn

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ツェルマットも早や4日目。この日の天気も今ひとつですが、マッターホルンの麓(Hörnlihütte)まで行くことにします。
 
ゴンドラ乗り場に行くまでの途中にある妙高市との交流碑。近くに妙高という名前のレストランがある理由もわかりました。

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教会裏の墓地。マッターホルンで命を落とした方々の墓標も多数あります。

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いつもの Viewing Bridge から見るもマッターホルンはこの日は完全に雲の中です。

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昨日、トレッキングをした Höhbalmenstafel も雲に覆われています。

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ルート⑤ Matterhorn(Hörnlihütte)

Schwarzsee → Matterhorn(Hörnlihütte) → Schwarzsee 7月22日(日)、曇りのち晴れ、約10.5㎞、約4時間半

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天候を気にしても仕方がないので、とりあえずはゴンドラに乗り、Schwarzsee(2583m)に向かいます。語尾に -seeがついているのでここもやはり海だったのでしょう。

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われわれの直後に日本の団体さんもゴンドラから降りてきました。どうやら同じスポットを目指すようです。かなりの年かさの方々、負けるわけにはいきません。
 
昇りは680mほどなので普通なら大したことのない高低差ですが、標高がそこそこあって空気が薄いので楽ではありません。
 
行く手には薄いガスがかかり、視界はよくありません。

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年かさの団体さんより先に発ったものの、途中でミドルレイヤーを脱ぐために立ち止まっていると、団体さんの先頭グループに追いつかれました。侮れないテンポです。

一人が「ここまで880歩。1000歩ごとに休憩するペースで行こう」と言っていました。こういうペース配分が大事なのだと思います。

先頭グループが後続を待っている間に発ち、次のポイントにいくと別の日本人グループと会いました。熊本からのグループ(くまモングループ)とのことで、このグループもかなりの年齢の方ばかり。ほんとうに元気です。先頭と最後尾にはガイド(熊本から同行の添乗員)さんも。

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ここから上りが本格化します。↓ の左側を大きく回り込んで登ります。

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急なところには階段も設置されています。

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ただし、途中、鉄網床が抜けているところもあるので気は抜けません。

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ガスが少し晴れ、回りの山々が少し望めるようになりました。

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しばらくの間、くまモングループの後ろについて上ります。時折、おばあちゃんの笑い声や掛け声が聞こえてきて、ほんとうに楽しそう。帯同を命じられたと思しき、おじいちゃんの声はまったく聞こえてきません。

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少し平坦なところで、くまモングループを追い抜きました。

みえにくいのですが、↓ の砂場に MATTERHORN の文字(落書き)が描かれています。くまモングループのガイドさんの説明を小耳にはさんだところでは4年前(2014年)に描かれたとのこと。
4年の風雪に耐えたということは、相当、深く刻み込んだのでしょう。かなり見にくくなっているので、時間があれば帰りにでも修復したいくらいです。

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落書きを過ぎたあたりから、だんだんきつい上りになります。マッターホルンへの道しるべは通常のカラーパターン(赤と白)と違って青と白。理由はわかりません。

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途中、ガレ場も多数ありますが、大したことはありません。ただ、標高3000mを超える頃になると一昨日同様、右側後頭部が少し痛くなってきました。

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こんな標高の高いところでも足場がきれいに整えられているのには感心します。整備をした人の意地をみるようです。

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ガレ場の崖にはワイヤーロープが張られています。ただ、ところどころロープのカバーが擦り切れてワイヤーが切れてめくれています。グローブをしていても、ワイヤーの切れ端が指に刺さるので要注意です。

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氷河のなかに大きな穴が空いていました。

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標高の高さ・空気の薄さに少し苦しみながらも、2時間ほどでヘルリンヒュッテ(Hörnlihütte, 3260m)に到着です。

マッターホルンを目指すときはこのヒュッテに泊まり、そこでガイドと会って、3時50分に出発するようです。

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到着直後はガスで何もみえなかったので、寒いものの、とりあえずビールで祝杯。オリジナル・キャップも買いました。
 
テラスでビールを飲んでいると、くまモングループも到着。ハグをしている人もいてこちらも「お疲れさま、よかったですね」と声をかけたくなります。自分の母親ほどのおばちゃんにハグを強要されるガイドさんも大変です。ま、これもガイド手当に含まれているでしょう。しかし、おじちゃんはみなヘトヘトの様子です。
 
その後、ヒュッテに入り、くまモングループのとなりのテーブルにつきました。ガイドさんのメニュー説明を盗み聞きしてカレースープを注文。レモングラスの香りが効いたカレースープ、山でいただくカレースープがこんなにおいしいとは新発見でした。ドリップ・コーヒーとともにトレッキングのときのメニューに採用です。
 
その後、1000歩で休憩のもうひとつの日本人グループも到着し、ヒュッテはまるで日本の食堂状態。欧州人の迷惑そうな視線が注がれているものの、日本の元気なおばちゃんたちはまったく臆することなしです。そして、よく食べる。やっぱりよく食べる人は元気です。
 
カレースープをすすっていると徐々に陽が差してきたのでまたテラスに。頂上はまだ見えないのですが、マッターホルンのヘソのあたりまで雲が晴れてきました。

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ここで滋賀県彦根市から一人で来た方に会いました。キリマンジャロなどの登攀経験もあり、5日後にマッターホルンに挑戦するとのこと。

彼によれば、マッターホルンの岩の層は 北東から南西に向かって傾斜している(下がっている)らしく、北東からのアプローチ(ヘルリン稜線)でないと難しいようです。反対側(南西側)からのアプローチは難しく危険なようですし、北側からの登頂が最も難しいのは間違いないでしょう。ヨーロッパアルプス3大北壁の一つですから。

 

わたしたちはツェルマットの後、シャモニ・モンブラン(フランス)に行くと言うと、モンブラン(Mont Blanc)はひたすら歩き続けることができる体力さえあればそう難しくはないとのこと。かといって、モンブランを目指そうとは思わないのですが、アルピニストのこうした生々しい話しを聞けるのはとても貴重で興味深いものです。
 
せっかくなので、ヒュッテから少し上がって、マッターホルンのほんとうの登山口まで行ってみます。
↓ の右下の残雪部分の先が登山口。登山口には「ここから先は自己責任」という趣旨のことが書かれたプレートがあるとのことです。

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壁の真下に行ってそのプレートをみてみたいのですが、頻繁に(2~3分に一度の割合くらいで)落石の音がするので近づくことができません。転がる石と岩がぶつかる乾いた音が生々しすぎます。やはり脆い岩なのでしょう。

 

登山口のすぐ近くにはマリア像があります。マッターホルンを目指すほとんどの人が、このマリア像に安全を祈ってマッターホルンに挑むに違いありません。

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個人的には、マッターホルン、登頂したら1億円!と言われても勘弁願いたいところです。妻は「100万円でもイヤ、たとえ10万円でもイヤ」と高山病の症状が少し出始めた頃、奇跡的に雲が晴れ、マッターホルンの頂を瞬間的に望むことができました。

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そこに、くまモングループのガイドの一人が来て、「いつかは登ってみたいですよね」とポソリ。やっぱりアルピニストを惹きつける山であり壁のようです。

聞けば、マッターホルンのガイドには勢力順位(登る順番)があって、地元ツェルマット>スイス>ヨーロッパ>…>アジアとのこと。アジア勢が登るときは(後続なので)どうしても落石が多くなるようです。しかし、地元や欧州のガイドだと体格も違うし、指示が厳しいので日本人がついていくのは難しいとも。やはりそう簡単には登れないようです。

 

なるほど...と聞き入っていると、くまモングループの集合時間とのことでガイドさんは慌てて下りていきました。われわれもヒュッテに戻ると、くまモングループは記念撮影中。お先に、ということで下山開始です。
 
登ってくる時には気がつきませんでしたが、この石、いつ転がり落ちてもおかしくなさそう。

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落石と背中合わせの山だな、と思いながら下っていると、大それたことをする女性がいました。上りのときも一緒で、かなり体格のいい女性でしたが動きはきわめて俊敏。

岩の先端に座り、両手を広げる彼女を友人が撮影していましたが、YouTube にでもアップしてCMオファーでも狙っているのかもしれません。

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彼女が座っていたのは ↓ の先端。みただけで股間がキュッとなります。

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ツェルマットの岩はどこも ↓ のように薄い層が重なった岩。脆いはずです。

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下りてくると、周囲の山々もきれいにみえるようになりました。

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どこに隠れていたのか羊も姿を現します。

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Schwarzsee まで戻り、池の回りの散策で余韻を楽しみます。

おそらくここでも逆さマッターホルンをみることができるのではないでしょうか。標高2500mにも関わらず、池には小さい魚がたくさんいました。

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池のほとりには小さな教会がありました。

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マッターホルンの登山口まで行っただけでも十分満足。やはり自身にとってマッターホルンは眺めるだけで十分です。

 

ルート⑥ Furi → Zermatt 7月22日(日)、曇りのち晴れ、約2.5㎞、約1時間

一旦、シュバルツゼーからゴンドラに乗り、フーリ(Furi)で途中下車します。体力に少し余裕があったのでフーリから歩いて戻ることにしました。

サインポストをみると、ツェルマットが左右両方にありますが、とりあえず左にルートをとります。

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一昨日のように単調なルートが続くのかと思いきや、古い建物が残り、景色の変化にも富む気持ちのいいトレイルです。

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昨日、歩いた斜面がみえてきました。

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マッターホルンを振り返ると、頂はまだ雲に覆われています。

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1時間ほどでツェルマットの町に到着。変化のある景色なのであっという間でした。

 

夕食後、バスルームから眺めると、マッターホルンがきれいに見えました。明日はいい天気になりそうです。

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明日はツェルマットでのトレッキング最終日です。4日目ともなるとさすがに疲れもでてきました。3週間前に抜歯したあたりの歯茎が腫れ、口が開けずらく感じます。
 
なお、2日後、くまもんグループとはシャモニ・モンブランの駅で偶然再会しました。
帰国前に一日観光でシャモニを訪れていたようです。わたしたちはこれから5泊と伝えると、随分、羨ましがられました。