Kamakura-An’s diary

鎌倉で海と戯れながら、時折、トレッキングにも

レッヒ/チロル(17年9月2~5日) トレッキング

Mohnenfluh(2542m) 油絵風

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Important points

① 9月でも天候によっては雪対策が必要

② 最低5日間(3日間は終日トレッキング)は滞在したい

 

基本情報

日時:2017年9月2日(土)~5日(火)

場所:Lech(レッヒ)/オーストリア・フォアアールベルク州(チロル地方)【地図

   村内のホテルを拠点に日帰りトレッキング

天候:雪/曇り/快晴

 

Lech

ヨーロッパの王侯貴族を魅了してきたといわれる美しい村。自然景観を守るた村の中心部には大きなトンネルがあり、電気自動車がこのトンネルを利用してホテルや店舗へ配送しています。

 

ルート① 9月3日(日)午前

Geoweg Rüfikopf - Stuttgarter Hütte - Zürs 雪、断念

レッヒの村の中心部からロープウェイ(Rüfikopfbahn)で一気に900mほど上がり、トレッキングスタート地点の Rüfikopf 駅(標高2350m)に到着しました。が、、、

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周辺は一面銀世界。スキー板を忘れてスキー場に来てしまった気分に襲われます。

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悔しいのでサインポストまで150mほど歩いたものの、さすがに断念せざるを得ません。

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ロープウェイで一緒だった年輩女性二人組によれば、昨年の9月中旬に訪れたときはとても暖かかったとのこと。信じられない、と言っていました。

 

 

貴重な一日をホテルで過ごすわけにはいかないので、コンティンジェンシープランの発動です。

標高1700mあたりから積雪がありそうなので、2000mでおさまりそうなフォルマリン湖(Formarinsee)周辺トレッキングに予定を変更します。
 
村の中心部 Rüfiplatz バス停から Formarinsee 行のバス(ORTS BUS #7/オレンジライン)に乗車。日曜日のためかバスはほぼ満員でした。対向車とすれ違えないほど狭い道を40分ほど走り、Formarinsee バス停(1871m)に到着です。
 
コース② 9月3日(日)午後

Formarinsee(フォルマリン湖)周辺 曇り時々雨、約15㎞、約5時間半

もともとのプランは、フォルマリン湖から Formaletsch(2292m)の一周して戻る予定でしたが、雪でトレイルがわからず、途中で折り返しました。

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Formarinsee バス停からトレッキングスタート。

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10分ほど歩くとフォルマリン湖のほとりに着きます。雲が垂れ込んで幻想的な雰囲気です。

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湖にも関わらず、Formarinsee と ”see” が付いているのは、太古の昔、このあたりは海だったから。岩場にはアンモナイトなどの化石が残っているらしいのですが、雪のため化石はみつけられませんでした。

ただ、山々の大きさをみていると、ここが海底だった時代があったとは。。。と地球の時間スケールの大きさを実感してします。

 

フォルマリン湖を半周ほど過ぎたあたりから緩やかな上りになり、少しその先に行くとFreiburger Hütte です。ここまでバス停から40分ほど。

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Freiburger Hütte の宿泊客は車で来ることができるため、ここまでは砂利の車道が整備されていてとても歩きやすいトレイルです。
 
このあたりで折り返すとゆっくり歩いても往復2時間弱。ちょうど次のバスに乗ることができるので(バスは2時間に1本)。そうする人々も多く見受けられました。
 
 Freiburger Hütte から先は山道になります。

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フォルマリン湖も徐々に小さくなっていきます。

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マークが雪で隠れていることも多く、マークが目に入るとホッとします。

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この景色、とても晩夏とは思えません。

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途中、分岐点がありました。まっすぐは ”Form.” 右の石に隠れていた雪を払うと”RH”と記されています。両方の意味するところがわからなかったのですが、おそらく ”Form.” は Folmaletsch ということでしょう。l と r の違いがありますが。

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少しだけ ”Form.” の方角に進んでみましたが、途中で足跡が消えたので折り返しました。

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途中、鳥のような鳴き声が聞こえるなと思っていたら、危険が迫っていることを仲間に知らせるモーマットでした。

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分岐点に戻って、”RH” の方向に進むと崖。ガスがかかっていて谷底がみえません。谷底・ガス・雪・・・他の登山者もいないので不安が募ります。

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崖のすぐ近くに分岐点らしきマークがあるのですが、トレイルが確認できません。

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地図ではこの辺りで左に折れるはずなのですが、左(↓)をみてもトレイルらしきものはないし、この先(前)も雪でトレイルがみえません。

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これ以上は無理をしない方がよいと判断し、折り返すことにしました。あとで地図とGPSで確認すると、あと200mほど先に分岐があったようですが、あの雪道を進む勇気はありませんでした。

 

迷っている間にガスが晴れ、谷底がみえるようになりました。

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回りの山々も姿を現します。

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天候も回復してきているし、道もわかるので戻りは気分的にもずいぶんとラクです。ただ、雪がさらに解けてきたためシューズはますます泥だらけに。

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以前のシューズでは水が浸みて耐えられなかったかもしれません。今回の旅行前、シューズ買い替えの決断を促してくれた家内に感謝です。↓のインナー(右側)はほとんど水も通さず快適です。

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夕方が近づくにつれ、空が明るくなってきました。

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本当は、Formaletsch(↓)の裏側を回ってきたかったのですが。。。已む無しです。

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その後も順調に Formarinsee バス停まで戻ってきたものの、終バス(17:53発)まで1時間ちょっとあり。待っていても寒いのでレッヒ川沿いのコースを歩いてレッヒ方面に向かうことにします。
 
Formaletsch の裏側を回ってくると、↓のあたりに出て来るはずです。

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レッヒ川沿いのトレイルは数週間早ければ花々がきれいだったのでしょう。

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サインポストには、ビアジョッキを掲げた魅力的なウエイトレスが写っています(↓下から2枚目)。

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ウシたちも一日の終わりで眠そう。

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牧場の境界上に設置された家畜ストッパー(正式名称はわかりません)ですが、インドでよくみかけるものとは形状が異なります。

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フォルマリン湖から50分ほど歩くと、Johannesbachweg バス停。次のバス停まではかなり距離がありそうで、ここを過ぎてしまうと終バスに乗れずレッヒまで2時間以上、歩いて帰らなければならない羽目になりますから、ここでバスを待つことにします。

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ただ単に忘れたのか、帰りにでもピックアップするつもりなのでしょうか。。。

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明日は天気が良さそうな夕方の空です。

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18時過ぎにバスが現れました。朝は満員だったのに、終バスに人はほとんどいません。みんなすでに戻ったようです。

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ホテル(部屋)に戻ると、Omeshorn(2557m)がとてもきれい。

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夜空には星も見え、明日の天気は大いに期待できそうです。

 

ルート③ 7月4日(月)

Suchlössle Oberlech → Gaisubühelalpe → Mohenenfluh(Mohnensattel)→ Kriegeralpe → Lech 快晴、約11㎞、約5時間

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村の中心部 Rüfiplatz からオルツバス(ORTS BUS)の#4 ブルーラインに乗り、終点の Suchlössle Oberlech で下車。Rüfiplatz から15分ほどですが、250メートルほど上がっているので景色も違ってみえます。

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目指すは Mohenenfluh(2542m)の麓で、そこからレッヒの村まで戻るコースです。

バス停脇のサインポストに Mohenenfluh の表記はありませんでしたが、すべて同じ方向を向いているので、サインにしたがいスタートです。

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360度、どこを見渡しても美しい景色。やはり山と緑には太陽と青空がベストマッチ。

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目指すは Mohenenfluh 昨日、フォルマリン湖周辺からみた斜面とは反対側の斜面です。頂の近くから放たれる雲が、われわれを呼ぶ声のようにみえます。

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遠くの山々まで視界良好。一番、遠くに見えるのはドイツの山々かも知れないと思うと、陸続きというのはこういうことなのかと妙な感動を覚えます。

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サインポストによれば、Mohenenfluh まで2時間半。このトレイルではサインがよく整備されています。

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美しい景色の連続で、ついついカメラを向けてしまうため、なかなか前に進めません。

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高度と光の加減が変わるので、同じ山々もそのときどきで違う姿をみせてくれます。しかも、木々がないので景色は遮られることなく、ずっと景色を堪能しながら歩くことができるのがたまりません。
 
ただ、これは日差しや風も遮られないということなので、雪面の反射もあり一日歩くと顔は真っ黒に。

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スタートから1時間10分ほどで標高1900mあたりに到着。この少し前あたりから雪が残っていました。おそらく昨日であれば雪でトレイルがわからず、ここまで来れなかったように思います。

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Mohenenfluh の北壁がだんだん近くに迫ってきます。

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左が Mohenenfluh(2542m)、右が Juppenspize(2412m)ですが、遠目にみると右の Juppenspize 方が少し高くみえます。

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回りの山々と同じくらいの高さになった感じ。

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Mohenenfluh の北壁も近くでみると、それほど垂直な斜面(壁)ではありません。

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上るにつれ、頂上もきれいにとらえることができるようになってきました。

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Mohenenfluh の麓、Mohnensattel の手前から雪がだんだん深くなり、かなりのペースダウン。コースを外れていたため(雪でみえなかったため)、雪とその下の草でとても滑りました。雪道に慣れていない都会育ちの家内は苦労していました。

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スタートから2時間ちょっとで Mohenenfluh 麓のゴンドラ駅(Steinmähderbahn)に到着です。スキーで一気に滑り下りてみたい気分になります。

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ここから30分ほどで Mohenenfluh 頂上に行けるようですが、トレッキング派(≠登山派)の家内の前では口にできません。

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山々を楽しみながらカロリーメイトで昼食。その後、レッヒの村に向けて下山です。

短パン、半袖で上ってきている人もいました。欧米人の気温感覚を不思議に思うことがよくありますが、そもそも体温が違うのでしょう。

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下山を始めてすぐに出会ったモーマット。草食の彼(彼女)らにとっても予想外の雪に面食らったはずです。

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山々とわずかな残花を楽しみながらハイキング気分で下山。

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昨日までの積雪がウソのようです。

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下山をはじめて30分ほどで Kriegeralpe に到着です。ここでのビール、フレッシュ・カウ・ミルクは格別でした。トイレも驚くほどきれい(ヨーロッパのトイレはだいたいきれい)。

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ビールで気持ちよくなったあと、レッヒの村に向けてトレッキング再開。Mohenenfluh もだんだん小さくなっていきます。

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斜面にある小さな教会。中には祭壇もあるし、椅子も設置されています。

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レッヒの村もすぐそこです。

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村の中心部のほぼ全貌。山間のこじんまりとした村ですが、美しさは抜群です。

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村の中心部、Rüfiplatz バス停近くの教会に到着です。

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天候に恵まれた一日でトレッキングを十二分に満喫しました。今日一日で「ほんとうにいいところだ」とか「ほんとうにきれいだ」という言葉を何度発したことでしょうか。

村に戻っても16時前だったので、昨日のロープウェイ(Rüfikopfbahn)に再チャレンジ。村の反対側から再び Mohenenfluh を目に焼き付け、レッヒでのトレッキングは終了です。

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あと3日間はいたかった。。。