Kamakura-An’s diary

鎌倉への転居を機にブログも心機一転

Vol.5 ツェルマット(スイス)_5/8

※2018年の記録です。
ツェルマット 3日目
ツェルマット3日目の朝は小雨模様です。昨晩からの大粒の雨はほぼ上がりましたが、雲が低く立ち込めています。
とはいえ、ホテルで過ごすわけにはいかないので、雨のときのために用意していたプラン、ツェルマット(Zermatt)の町の西側の山へトレッキングに出かけました。
Zermatt → Trift

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トレッキング・ルート(©outdooractive)

↓の真ん中の谷間の下あたりから出発。谷間を縫って谷奥のTriftまで登り、そこから左の山に登ってHöhbalmenstafelまで行くルートです。

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スタート地点(A地点) ※別の日に撮影

バーンホフ通り(Bahnhof St.)から少し入ると古い民家が立ち並んでいます。

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A~B地点間

登山口(B地点)までかなりの急坂が続きます。途中にあるホテルのベランダから女性に「ハロー!」と声をかけられたので「ハロー!」と返すと、怒涛のように中国語が返ってきたのでSorryして先を急ぎました。

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A~B地点間

 

下ってきた斜面(K地点付近)

ずいぶんと白い色をしたカタツムリ。土の色に同化しているのか、土を食べてこの色になったのか?

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ホワイトカタツムリ?

少し道に迷いましたが、バーンホフ通りから15分ほどで登山口に到着です。Triftまで1時間50分とあります。

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登山口(B地点)

牧草地のなかを少し歩くと、すぐにガレ場になります。このあたりで生後数か月と思しき子どもを抱っこひもでかかえながら、早足で下りてくる女性とすれ違いまいた。逞しい限り。

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B地点付近

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ツェルマットの町並み(B~C地点)

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ガレ場(B~C地点間)

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B~C地点間

岩壁の横を歩いたり、頭上に大きな岩があったり、落石を気にし出すとキリがないのですが、落石で亡くなった人の写真やネームプレートをみるとやはり怖ろしくなります。ここの岩は層が薄くてとても脆そうです。だから屋根などの建材として加工しやすいのかもしれませんが、落石は頻繁にあるはず。

雨が徐々に強くなり出したころ、GPS時計のナビが目標地点到着を告げました。昨晩、コース上の目標地点をいくつか登録しておいたのです。ナビのアラートから10mほど歩くと、Edelweisshütte(D地点)に到着。登録に使った地図と時計のGPSの精度に感激しました。
雨が強くなり出したので、Edelweisshütteの人に迷惑そうな顔をされながらも、軒先をちょっと借りてレインウェアを着用。リュックにもカバーをかけました。

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雨で視界も悪化(D地点)
D地点からはひたすら谷間を歩きます。トレイルの脇を流れる川からは大量のマイナスイオンが発生しているのか、清々しくとてもいい気持ちになります。

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マイナスイオンのトレイル(D~E地点間)
まるで山奥に住む仙人でも訪ねるような感じの道が続きます。低く垂れこめた雲がまたその雰囲気を高めてくれます。

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仙人を訪ねて(E~F地点間)

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谷間の道(E~F地点間)

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トレイル脇の花々(E~F地点間)

振り返ると森林限界も超えてだいぶ上がってきました。地質、土の色も次々と変わり、岩質も違います。古来、地球とともにどのような歴史を重ねてきたのかと思うと時間の壮大さを感じざるにはいられません

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雨もまた良し 幻想的なトレイル(E~F地点間)

登山口から1時間半ほどでTrift(2,337m)に到着です。ヒュッテもありますが、何も飲み食いしないのに入るわけにもいかず、立ったままバナナを頬ばってリスタートしました。

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Trift(F地点)
これから向かう方から下りてくる人が見えます。朝早くに登ってきたのか、あるいはどこかで宿泊をしてこれから下るのでしょうか。

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F地点
Trift → Höhbalmenstafel
Triftを発つと急な上りになりになり、ヒュッテがすぐに小さくなりました。ここでトレイルランナーとすれ違いましたが、この寒さにも関わらず半袖・短パンでも汗だく。2,000mを超える標高のなかで日常的にトレーニングをしているのでしょう。トレイルラン・レースで欧州勢が強いのにもうなずけます。

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小さく見えるTriftのヒュッテ(F~G地点間)
一気に300mほどを上るとなだらかな草原になります。

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標高2,600mほどにある高原(G~H地点間)
ガスのなかに羊の群れ。昨年のチロル(オーストリア)では頻繁に羊や牛をみかけましたが、ツェルマットではそれほど多くみかけません。

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羊の群れ(G~H地点間)
Triftから1時間ほどで目的地のHöhbalmenstafel(2,665m)に到着です。特段、山の頂上というわけでもないのですが、これがトレッキングというものかと。

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目的地(H地点)
厚い雲に覆われ、マッターホルンもモンテ・ローザも氷河も何も見えません。

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雲・雲・雲(H地点)
↓はUnter Gabelhorn(3,398m)? 地図をみても頂上への道はなさそうです。しかし、高原を歩いていけば登れそうです。

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Untger Gabelhorn?(H地点から)
ベンチや大きな石があるのですが、どこも濡れていて座ることができず、立ちながらバナナと虎屋の羊羹でランチをとりました。じっとしていると寒くなってきます。
Höhbalmenstafel → Zermatt
ランチの後、別のルートでツェルマットに戻ります。トレイルと思われるところは雪に覆われていて、足跡を頼りに歩かなければいけません。雪上の黒い粒は羊のウンチ? なんでわざわざ雪の上に残すのだろうと思いながら、滑る足元とウンチを気にしながら下山開始です。

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残雪と羊のウンチ(H地点)

恐る恐る歩き出すと、トレイルが見えてきました。

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H~I地点間
写真を撮っている間に家内もだいぶ先に行ったし、ガスがかかって視界も悪いので、岩陰でちょっと用足し。温水に驚いた蜘蛛や小さな虫が岩間からわき出してきて、こっちがビックリしてしまいます。

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H~I地点間

この斜面にはいろいろな花々が咲き乱れています。ガスで周囲がみえないので余計に花に目がいきます。小さい花ばかりで構図上のインパクトはないのですが、飛び抜けて目立つ花もなく、それが全体として平和的な調和を醸し出しているように感じます。理想的な社会というのもこういうものかも知れないと仙人ような気分になります。

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理想社会の縮図(H~I地点間)

ガスの間からツェルマットの町並みや近くの山々が望めるようになってきました。午後になって天候は回復気味です。今日は天気予報が当たったようです。

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かすかにツェルマットの町並みも視界に(I~J地点間)

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周囲の山々も(I~J地点間)
 標高2,000mくらいまで下りてくるとかなり明るくなってきました。

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雲間から陽の光も(J地点付近)

ツエルマットの町にもずいぶん近づいてきています。

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ツェルマットの町並み(K地点付近)
ガスのなかを歩いていたのでわからなかったのですが、振り返るとなかなかの岩場を通ってきたようです。しかし、トレイルはとてもよく整備されているので視界が効かなくとも迷うことはありません。

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下ってきた斜面(K地点付近)

麓にはツェルマットの伝統的なネズミ返しつき建物群がありました。教会にもネズミ返しがついています。基礎石の上に柱が立てられ、さらにその上に平べったい石が置かれていて、家屋が宙に浮いている感じです。

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ネズミ返しつきの教会(K~L地点間)
集落に入ると、そこかしこにモーマット。何匹ものモーマットがじゃれ合いながら斜面を転げ落ちて遊ぶ姿がとても微笑ましい。

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マーモット(K~L地点間)
町を見下ろす斜面に立つ十字架。とても目立つ位置に立ててあるので、何か理由のあるシンボリックなものなのかもしれません。

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シンボリックな十字架(K~L地点間)
 ツェルマットの町に入り、本日のトレッキングは終了。距離は9.8㎞(3日間累計:23.2㎞)、所要時間は約5時間でした。

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ゴール地点(L地点)

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©outdooractive

After Treckking

この日はスーパーで生ハムとサラミのセットも調達。夕食前にテラスで至福の一杯。

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至福の一杯
ビールを飲みながらバーンホフ通りを行き交う人々の観察をしているとこれが結構、面白いのです。目抜き通りなので多くの人が通りますが、時間帯で民族構成が変わります。夕方の時間帯はとくに日中韓にインド人を加えたアジア系の比率がとても高いように思います(4~5割くらいの感覚)。ツアーの夕食の前の自由行動時間なのかもしれません。日本と中韓の違いは年齢層。日本はわれわれよりもさらに上の高齢夫婦中心。団体の中にたまにいる若い人(ハネムーン?)をみると気の毒な感じもします。中国人は老若男女いろいろ、韓国人は圧倒的に若い人が多いようです。インド人のビックファミリーもちらほら。NYやロンドンでも同じように思うのですが、日本の若い人はあまり海外に行きたがらないのでしょうか? あるいは海外に行けるほど経済的な余裕がない?1人あたりのGDPでみると、日本の方が圧倒的に高いはずだし、韓国より人口は多いのに不思議な感じというか、日本の抱える問題を映し出しているようにも思えてしまいます。
2つの超高級ホテルは馬車で駅から(まで)送迎。夕方は馬車がひっきりなしに行き交います。

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馬車での送迎
町中では日中韓+インド人をよく見かけるのですが、トレッキング・コースでアジア人と会うことはほとんどありません。ロープウェイや電車で行くことができる展望台など、いわゆる有名スポットには町中と同様にアジア人が多いのですが、自分の足で歩いて景色の変化を楽しむような面倒くさいことはしないようです。有名スポットでは、その象徴的な景色をバックに自分の写真を撮りまくります。しかも気取ったポーズつき。景色だけの写真を撮ることはまずありません。そして、一通り撮り終わるとどこかに座り込む。こういうスタイルをよく目にします。
アジア人のなかでの例外は日本のエルダー・トレッキング・グループ。オバさんというかほとんどおばあちゃんですが、彼女たちのパワーは侮れません。人類でもっともパワフルなようにも思います(いいことです)。しかし、連れて来られたおじいちゃんはたいがいお疲れ気味なのが気になります。
こんなことを思いながらビールを飲んでいると、親子?の山羊飼いと50頭ほどの山羊がバーンホフ通りを駆け抜けていきました。観光イベントかとも思ったのですが、毎朝夕、ほぼ同じ時間帯に通ります。本職の山羊飼いとイベントを兼ねているのかもしれません。上半身というか、身体の前半分だけが黒色の珍しい山羊が目立ちます。

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山羊の行進
この日の夕食もFuchsのサンドウィッチ、3日続けて同じですが飽きることはありません。このパン屋さん、ツェルマットの狭い町に何軒も店があったので、地元からも支持されているのでしょう。

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3日連続ほぼ同じ夕食
早くも。。。ツェルマット 3日目 終わり