Kamakura-An’s diary

鎌倉への転居を機にブログも心機一転

Vol.5 ツェルマット(スイス)_8/8 

※2018年の記録です。
ツェルマット(Zermatt) 6日目
早いもので今日はツェルマットの最終日です。午後はフランスのシャモニ・モンブラン(Chamonix Mont-Blanc)に向かいます。
5時過ぎに目を覚まし、空模様をみるため外をみると、マッターホルン(Matterhorn)に光の列が見えました。頂上を目指すアルピニストたちのヘッドライトです。まるでホタルの群れのようです(スマホでは撮影困難)。一昨日に訪れたマッターホルン登山口のHörnlihütteからは3時50分にスタートすることができるようですが、すでに頂上近くまで登っているグループもみえます。2日目にViewing Bridgで会った外国人は4時間で登頂(往復)と言っていましたが、あながちオーバーではなかったのかもしれません。
そして、今朝も朝焼けを見るため、いつものViewing Bridgeへ。雲ひとつない青空です。

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見納めのマッターホルン

最終日なのでいつもとは違うところからも一枚。

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見納めのマッターホルン

今朝で見納めかと思うと少し淋しい気持ちになります。

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見納めのマッターホルン
早朝のバーンホフ通りは人影もまばら。あと1時間もすれば多くの人で賑わいます。

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静かな早朝のバーンホフ通り

朝食後、パッキングを終え、家内とともに再びViewing Bridgに足を運びました。何度みても飽きない、ほんとうにきれいな山姿です。名残り惜しくてしかたありません。

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見納めのマッターホルン

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見納めのマッターホルン⑤(完)

3日前に訪れたHöhbalmenstafelにも雲ひとつありません。今日、登ると汗だくになりそうです。

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Höhbalmenstafel
マッターホルンの見納めの後、チェックアウトをして、移動の電車内で食べるサンドウィッチを買います。Fuchsのサンドウィッチも食べ納め。

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ツェルマットの駅前

電車に乗りツェルマットの山々がだんだん遠ざかるにしたがって、淋しさが増してきまました。シャモニに向かう楽しみよりも、ツェルマットを離れる淋しさの方がはるかに大きく感じてしまいます。

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登山電車の車窓から
登山電車がマルティニ(Martingny)に到着すると、今回の旅が終わってしまったような脱力感を覚えてしまいます。
 
ツェルマット 最終日 終わり

Vol.5 ツェルマット(スイス)_7/8

※2018年の記録です。
ツェルマット 5日目
ツェルマット(Zermatt)も5日目に入り疲れも出てきましたが、朝焼けが見えそうだと思うといつものViewing Bridgeのところに行かないわけにはいきません。
この日は雲の影響でしょうか、マッターホルン(Matterhorn)頂上の少し下の部分から赤くなり始めました。

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マッターホルンの朝焼け
Viewing Bridgeは今日も大盛況。ほとんどアジア人です。

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朝焼けを待つ人々

ホテルへの戻りがてら、これまたお決まりの教会横から望むとマッターホルンはすでに雲に隠れていました。

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雲隠れしたマッターホルン

ゴルナーグラート(Gornergrat

今日は、スイスでNo.1の展望台といわれるゴルナーグラート(Gornergrat)でのトレッキングです。朝食後、スイス連邦鉄道駅前にあるゴルナーグラート鉄道(GGB)の乗り場へ向かいます。このGGB、アプト式登山鉄道として1898年に開通、今年で開業120年とのこと。ヨーロッパ人の遊び心の逞しさを感じてしまいます。

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登山電車

ガイドブックには、非常に混むので朝食をとらずに出かけようと書いてありましたが、すぐに乗車できました。乗客のおよそ9割は日本人。「早朝は日本人で混雑します」とガイドブックを改訂したほうが良いかもしれません。

座席(ボックス型の4人掛け)に座っていると、向かい側の夫婦をはじめ周囲の日本人が一斉に手を挙げます。何事か?と思いきや、ガイドさんの無線(団体客はイヤホン装着)が聞こえているかどうかをテストしたようです。一斉挙手にマイノリティの外国人(非日本人)は苦笑。

本来、進行方向右側からマッターホルンが望めるはずですが、生憎、完全に雲に隠れています。このため団体客はやることがないので、ガイドさんに質問攻め。「今夕は自由行動だけど何を食べたらいいか?」、「どういうおみやげがいいか?」等々、周囲に配慮したワイヤレスガイドだったと思うのですが、その意味が全くなくなります。
終点のゴルナーグラートでは団体ごとに集合。ガイドさんも言っていましたが、さしずめ民族大移動です。

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民族大移動

終点駅から少し歩いて展望台に上ります。エレベータも設置されているので簡単に展望台に上ることができます。

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ゴルナーグラートの駅舎

Gornergrat ↔ Riffelsee

せっかくなので展望台(↓D地点)から、さらに上ってみることにしました。

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©outdooractive

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D地点から上り方面を望む

ゴルナーグラートの展望台から1.3㎞ほど東(A地点)に行くと、氷河の迫力がまったく違ってみえます。しばらく待っていると、雲も晴れ、モンテ・ローザ(Monte Rosa、4634m)を望むことができました(↓左側の山)。モンテ・ローザの両脇を盛り上がりながら流れ出ている氷河は圧巻です。光の加減でダイナミックも変わります。これまで見た氷河のなかでもっとも迫力がありました。

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モンテ・ローザと氷河(A地点付近から)

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A地点からの眺め

時間を忘れ、モンテ・ローザと氷河の美しさに見惚れてしまいます。ゴルナーグラート展望台の先にマッターホルンの頂上も。しばらくすると左手の雲に隠されそうです。

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マッターホルン(B地点付近)
氷河の迫力に圧倒されます。

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大迫力の氷河(B地点付近)

↓ここから氷河を横断することができるようですが、あくまでも自己責任です。日本であれば間違いなく立ち入り禁止。

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自己責任でどうぞ(C地点)

モンテ・ローザを何回も振り返りながら、ゴルナーグラート駅まで戻ってきました。

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ゴルナーグラート駅(D地点)

Gornergrat → Riffelsee

この頃(10時半過ぎ)になると、GGBに人はそれほど乗っていません。

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比較的空いているGGB

谷間によって氷河の迫力の違いを感じます。しかし、その迫力も徐々に削がれてきているに違いありません。10年後に再び訪れることができたら、どうなっているのでしょうか? ただ、ツェルマットでマウントクックニュージーランド南島)でよく耳にした、氷河が崩落する大きな音は聞こえませんでした。

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谷間をえぐる氷河(E地点)
眼下に逆さマッターホルンで有名なRiffelseeがみえてきました。マッターホルンは雲に隠れていますが(↓の右側の雲のなか)、もうすぐ雲は右に流れるはずです。Riffelseeに着く頃には逆さマッターホルンがみえるような気がします。しばらく行くと、昨日のくまモングループにまた会いました。

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E地点付近

Riffelseeに着いたときはマッターホルンはまだ雲に隠れていましたが、願かけをしながら待っていると、頂上付近だけが少し顔をみせてくれました。これだけで十分です。

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逆さマッターホルン(F地点)
Riffelsee → Riffelberg
Riffelseeを後にして、マッターホルンと一緒に(見ながら)Riffelbergに向かいます。

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G地点付近

しばらくすると、Riffelbergの駅やヒュッテもみえてきます。

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Riffelberg(G地点付近から)
振り返ってモンテ・ローザ。マッターホルンほどインパクトはありませんが、山としての風格はモンテ・ローザの方があるように思います。

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モンテ・ローザ(G地点付近から)

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マッターホルン(G地点付近から)
Riffelberg → Zermatt
Riffelbergではトイレだけを済ませて、リンゴをかじりながらさらに下り続けます。牛と緑とGGBのコントラストがとてもきれいです。

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牛・緑・GGB(H地点付近)
標高も2,200m台になってくると高木もちらほらみられるように。

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森林限界突破(I地点付近)
Riffelalp(2,222m)に到着。ここには5つ星ホテルのRiffelalp Resortがあり、近くのGGB駅とホテルの間を専用電車(↓)で送迎してくれるようです。

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ホテルの専用送迎電車(J地点付近)

ここでまた休憩。今回のトレッキングでは、登山靴が右脚の脛の下に当たってとても痛みます。上りは大丈夫なのですが、下りになると痛くなります。これまでこんなことはなかったのですが、家内も以前、そうだったとのこと。インナーや靴下を調整してみるものの改善しません。

(後記:なぜか翌々日からはまったく痛みがなくなりました)

休憩を終えて再び歩き始めると、3人組の一人のオバちゃんに「エ・ク・ス・キュー・ズ・ミー」と声をかけられました。「どうしました?」と答えると、パンフレット(地図)の駅を指さして「ココ(⤴)、ココ(⤴)」という日英語。「こっちの方だと思いますよ」と駅の方向に手を上げながら答えると、「あら、日本の人やん!?」と大阪のオバちゃんが一方的に驚いています。「下まで歩かはるん? 気ぃ付けてね」との言葉をいただき別れます。

GGBの駅(K地点)、上のオバちゃんがココ(⤴)と言っていたところを過ぎると、森林のなかのトレイルです。

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森林トレイル(L地点付近)

ツェルマットの町もみえてきました。

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眼下にツェルマットの町並み(M地点付近)
持参していた地図(↑のものと同じoutdooractiveでプリンアウトしたもの)では、GGBの鉄道を渡ることができるようにみえたのですが、そのためには自動改札を通って駅に入らなけばなりません。しかし、パス(切符)はないので、いかがしたものかと思案していたら、二人の西洋人が改札ゲートを跨いで入り、線路を渡りました。われわれもマネをして跨ごうとしたらゲートが高すぎて跨げず。改札をくぐって線路の反対側に出ます。

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GGBの駅舎(N地点付近)

しばらく線路脇を歩きます。鉄橋には線路のすぐ横に歩道も併設されています。小さな滝もみえました。

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O地点付近
しばらく歩くと町に入りますが、このあたりは中心部から離れていて民家も多くあります。↓こういう公園で日向ぼっこができるとは羨ましい限りです。

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地元の公園(おそらくQ地点付近)
さっき歩いてきた鉄橋をGGBが通ります。

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鉄橋を走るGGB(おそらくR地点付近)
Viewing Bridge(S地点)に到着し、今日のトレッキングは終了。距離は13.0㎞(5日間累計:49.2㎞)、景色に見惚れていたり、休憩したりでゴルナーグラート駅を出てからたっぷり6時間を要してしまいました。

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©outdooractive(上りのD→A地点間は含まず)

After Treckking

ホテルに戻っていつものようにテラスでビールを飲んでいると、階下でアルプホルンの演奏が始まりましたた。アルプホルンの音色を楽しみながら、ビールを飲んで一日を振り返る、何とも贅沢な時間です。

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馬車とアルプホルン(の先っちょ)
朝、GGBのなかでガイドさんが言っていた「ラムのしゃぶしゃぶ」のことが一日、頭にこびりついて離れません。ネットで調べて出かけることにしました。
昨日のレストランでも食べられるようですが、Schwyzer Stubliというレストランは羊牧場も持っていて美味しいようです。とてもお腹が空いていたので17時半頃に行くと開店は1時間後。幸い予約はできたので1時間ブラブラして待ちます。
ラムしゃぶの正式名称はFondue Chinoise。出された肉はラム、ビーフ、ポークの3種類。フォンデュフォークに肉を突き刺し、これをチーズではなくブイヨンスープの中に入れて火を通します。そして、タルタルなどいろいろなソースでいただきます。〆は3種類の肉汁が出たこのブイヨンスープをカップにとり、コニャックを入れて飲みます。これがまた美味しい。上機嫌で店を後にして、Viewing Bridgeに差しかかるとちょうどマッターホルンの夕焼けの時間でした。とても幻想的です。

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幻想的なマッターホルンの夕焼け
明日はいよいよツェルマット最終日。あっという間の5日間でした。
ツェルマット 5日目 終わり

Vol.5 ツェルマット(スイス)_6/8

※2018年の記録です。
ツェルマット 4日目
ツェルマット(Zermatt)も早や4日目。今朝の天気も今ひとつですが、ツェルマットでの時間は限られているので今日はマッターホルン(Matterhorn)の麓まで行くことにします。
ゴンドラ乗り場に行くまでの途中にある妙高市との交流碑。近くに妙高という名前のレストランがある理由もわかりました。

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妙高市との交流碑

教会裏の墓地。マッターホルンで命を落とした方々の墓標も多数あります。

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教会裏の墓地
いつものViewing Bridgeから見るもマッターホルンは完全に雲の中です。

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雲しか見えない

昨日のトレッキングをしたHöhbalmenstafelも雲に覆われています。

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昨日のトレッキング・コース

Schwarzsee → Matterhorn(Hörnlihütte)

天候を気にしても仕方がないので、とりあえずはゴンドラに乗り、シュバルツゼー(Schwarzsee、2,583m)に向かいます。語尾にseeがついていることをみると、太古の昔はここも海底だったのでしょう。

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シュバルツゼー駅
われわれの直後に日本の団体さんもゴンドラから降りてきました。どうやら同じ所を目指すようです。かなりの年かさの方々、負けるわけにはいきません。
今日は680mほど上がらなけばなりません。普通なら、大したことのない高低差ですが、標高がそこそこあって空気も薄いので楽ではありません。

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トレッキング・コース(©outdooractive)

行く手はガスのなかでよく見えません。

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スタート地点(A地点)

年かさの団体さんより先に立ったものの、途中でミドルレイヤーを脱いでいると、団体さんの先頭グループに追いつかれました。侮れないテンポです。一人が「ここまで880歩。1000歩ごとに休憩するペースで行こう」と言っていました。こういうマイペースが大事だと思います。

先頭グループが後続を待っている間に発ち、次のポイントにいくと別の日本人グループと会いました。熊本からのグループ(くまモングループ)とのことで、このグループもかなりの年齢の方ばかり。ほんとうに元気です。先頭と最後尾にはガイド(熊本からの添乗員)付。

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B地点

ここから上りが本格化します。↓の左側を大きく回り込んで登ります。

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B~C地点間
急なところには階段も設置されています。

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階段トレイル(B~C地点間)

ただし、途中、鉄網床が抜けているところもあるので気は抜けません。

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足元注意(B~C地点間)

ガスが少し晴れ、回りの山々が少し望めるようになりました。

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天候回復に期待(C地点付近)

しばらくの間、くまモングループの後ろをついて上ります。時折、おばあちゃんの笑い声や掛け声が聞こえてきて、ほんとうに楽しそう。おそらく旅行資金を拠出した挙句、帯同を命じられたと思しめきおじいちゃんの声はまったく耳にしません。

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くまモングループの後ろについていく(E~F地点間)

少し平坦なところで、くまモングループを追い抜きました。

↓見えにくいのですが、砂場にMATTERHORNの文字(落書き)が描かれています。くまモングループのガイドさんの説明を小耳にはさんだところでは4年前に描かれたとのこと。かなり見にくくなっているので、時間があれば帰りにでも修復したいくらいです。

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MATTERHORNの文字(F~G地点間)
G地点を過ぎるとだんだんきつい上りになります。マッターホルンへの道しるべは通常のカラーパターン(赤と白)とは違って青と白。その理由はわかりません。

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G地点付近
途中、ガレ場も多数ありますが、大したことはありません。ただ、標高3,000mを超える頃になると一昨日同様、右側後頭部が痛くなってきました。

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ガレ場(G~H地点間)

こんなに標高の高いところでも足場がきれいに整えられているのには感心します。整備をした人の意地が現れているようです。

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きれいに整備された足場(G~H地点間)

ガレ場の崖にはワイヤーロープがちゃんと張ってあります。ただ、ところどころロープのカバーが擦り切れ、その下のワイヤーの一部が切れてめくれいているので、グローブをしていても、ワイヤーの切れ端が指に刺さってしまいます。

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ガレ場の崖にはロープあり(G~H地点間)
 下をみると氷河のなかに大きな穴が空いていました。

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氷河のなかの蟻地獄(G~H地点間)

標高の高さ・空気の薄さに少し苦しみながらも、2時間ほどでヘルリンヒュッテ(Hörnlihütte、3,260m)に到着です。マッターホルンを目指すときはこのヒュッテに泊まり、そこでガイドと会って、3時50分に出発します。

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ヘルリンヒュッテ(H地点)
到着直後はガスで何もみえなかったので、寒いのですが、とりあえずヒュッテで乾杯。そして、オリジナル・キャップも買いました
テラスでビールを飲んでいると、くまモングループも到着しました。ハグをしている人もいてこちらも「お疲れさま、よかったですね」と声をかけたくなります。自分の母親ほどのおばちゃんにハグを強要されるガイドさんも大変。ま、これもガイド手当に含まれているでしょう。
その後、ヒュッテに入り、くまモングループのとなりのテーブルにつきました。ガイドさんのメニュー説明を盗み聞きしてカレースープを注文。レモングラスの香りが効いたカレースープ、山でいただくカレースープがこんなにおいしいとは新発見。ドリップ・コーヒーとともにトレッキングのときのメニューに採用です。
その後、1000歩で休憩のもうひとつの日本人グループも到着しました。ヒュッテはまるで日本の食堂状態。西洋人の迷惑そうな視線が注がれているものの、日本の元気なおばあちゃんたちはまったく臆することなしです。そして、よく食べる。やっぱりよく食べる人は元気です。
カレースープをすすっていると徐々に陽が差してきたのでまたテラスに。頂上はまだ見えないのですが、マッターホルンのヘソのあたりまで雲が晴れてきました。

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少し青空も(H地点)

ここで滋賀県彦根市から一人で来られた方にいろいろと教えていただきました。キリマンジャロなどの登攀経験もあり、5日後にマッターホルンに挑戦するとのことで、今日は身体ならしとのこと。彼によれば、マッターホルンの岩の層は↓の右上(北東)から左下(南西)に向かって傾斜している(下がっている)らしく、2日前に陽気な外国人に聞いたとおり、右上(北東)からのアプローチでないと難しいようです。

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©outdooractive
われわれはツェルマットの後、シャモニ・モンブラン(フランス)に行くと言うと、モンブラン(Mont Blanc)はひたすら歩き続けることができる体力さえあればそう難しくはないとのこと。かといって、モンブランを目指そうとは思わないのですが、アルピニストのこうした生々しい話しを聞けるのはとても貴重で興味深いものです。
せっかくなので、ヒュッテから少し上がって、マッターホルンのほんとうの登山口まで行ってみます。↓の右下の残雪部分の先が登山口。ここにプレートがみえるのですが、「ここから先は自己責任」というようなことが書かれているとのことです。

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マッターホルンの本当の登山口(I地点)

壁の真下に行ってそのプレートを確認してみたいのですが、頻繁に(2~3分に一度の割合くらいで)落石の音がするので近づくことができません。転がる石と岩がぶつかる乾いた音が生々しすぎます。やはり脆い岩なのでしょう。

登山口のすぐ近くにはマリア像があります。マッターホルンを目指す人のほとんどが、このマリア像に安全を祈って、マッターホルンに挑むに違いありません。

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登山口のマリア像(I地点)

個人的には、マッターホルン、登頂したら1億円!と言われても勘弁願いたいところです。家内は「100万円でもイヤ、たとえ10万円でもイヤ」と高山病の症状が少し出始めた頃、奇跡的に雲が晴れ、マッターホルンの頂を瞬間的に臨むことができました。

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雲間からマッターホルンの頂がのぞく(I地点)

そこに、くまモングループのガイドの一人が来て、「いつかは登ってみたいですよね」とポソリ。やっぱりアルピニストを惹きつける山であり壁のようです。聞くと、マッターホルンのガイドには勢力順位(登る順番)があって、地元ツェルマット>スイス>ヨーロッパ>…>アジアとのこと。アジア勢が登るときは(後続なので)どうしても落石が多くなるようです。しかし、地元や欧州のガイドだと体格も違うし、アドバイスが厳しいので日本人がついていくのは難しいとも。やはりそう簡単には登れないようです。

なるほど...と聞き入っていると、くまモングループの集合時間とのことでガイドさんは慌てて下りていきました。
われわれもヒュッテに戻ると、くまモングループは記念撮影中。お先に、ということで下山を急ぎます。
登ってくる時には気がつきませんでしたが、この石、いつ転がり落ちてもおかしくなさそう。

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今にも落ちそうな石(H~G地点間)

落石と背中合わせの山だな、と思いながら下っていると、大それたことをする女性がいました。上りのときも一緒で、かなり体格のいい女性でしたが動きはきわめて俊敏。岩の先端に座り両手を広げるポーズを彼女の友人が撮影していましたが、YouTubeにでもアップしてCMオファーでも狙っているのかもしれません。

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よくやるなぁ(H~G地点間)

彼女が座っていたのは↓の先端。見ただけで股間がキュッとなります。

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股間がキュッ(H~G地点間)
ツェルマットの岩はどこも↓のような感じ。薄く脆い層が重なった岩です。

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脆そうな石(H~G地点間)
下りてくると、周囲の山々もきれいに見えるようになりました。

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G~F地点間

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G~F地点間

どこに隠れていたのか羊も姿を現します。

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岩陰に羊の姿(F~E地点間)

シュバルツゼーまで戻ってきて、近くの池の回りを歩きます。おそらくここでも逆さマッターホルンを見ることができるのではないでしょうか。標高2,500mにも関わらず、池には小さい魚がたくさんいました。

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シュバルツゼー近くの池(B~A地点間)

シュバルツゼーからマッターホルンの登山口までの往復で10.3㎞、所要時間は上りが2時間15分、下りもシュバルツゼーの回りを散策したので同じくらいかかってしまいました。

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©outdooractive(上りルート)

Furi → Zermatt 

一旦、シュバルツゼーからゴンドラに乗り、フーリ(Furi)で途中下車します。体力に少し余裕があったのでフーリから歩いて戻ります。

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©outdooractive
 スタート地点のサインポストをみると、両方向にZermattの表記があります。とりあえず左に行くことにします。

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行き先満載のサインポスト(A地点)
 一昨日のように単調なルートが続くのかと思いきや、古い建物が残り、風景のバリエーションが豊かな気持ちのいいトレイルです。

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B~C地点間

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B~C地点間

牧草地帯を歩いていたかと思うと森の中に。

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D~E地点間

昨日、歩いたあたりがみえてきました。

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F~G地点間

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F~G地点間
1時間ほどでツェルマットの町に戻ってきました。変化に飛んだ景色なのであっという間です。フーリから2.7㎞歩いたので今日の総距離は13.0㎞(4日間累計:36.2㎞)です。

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©outdooractive
この日はテラス・ディナーではなく、マッターホルンの(麓までの)登頂祝いでレストランに出かけることにします。ガイドブックをみるとおススメとしてホテルに併設のレストラン(Wallisekan)が載っていました。
幸い予約なしでも入ることができ、トマトとチーズのポークステーキ、そしてタルタルビーフをオーダー。スイスに来たらチーズフォンデュが定番なのかも知れませんが、本場のチーズフォンデュはワインが効きすぎて昨年のチロルで懲り懲りです。日本ではもうユッケを食べることはできませんが、スイスのタルタルビーフは大盛りユッケそのもの。生の卵黄も添えられています!マッターホルンでの生々しい落石の音を思い出すとなぜか生肉を食らいたくなるのです。ワインもすすんでほろ酔い。でも、すぐに部屋へ戻ることができます。
部屋(バスルーム)からみると、マッターホルンがきれいに見えました。明日はいい天気になりそうです。

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日没後のマッタ―ホルン

4日目ともなるとさすがに疲れもでてきました。3週間前に抜歯したあたりの歯茎が腫れ、口が開けずらく感じます。

ツェルマット 4日目 終わり

Vol.5 ツェルマット(スイス)_5/8

※2018年の記録です。
ツェルマット 3日目
ツェルマット3日目の朝は小雨模様です。昨晩からの大粒の雨はほぼ上がりましたが、雲が低く立ち込めています。
とはいえ、ホテルで過ごすわけにはいかないので、雨のときのために用意していたプラン、ツェルマット(Zermatt)の町の西側の山へトレッキングに出かけました。
Zermatt → Trift

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トレッキング・ルート(©outdooractive)

↓の真ん中の谷間の下あたりから出発。谷間を縫って谷奥のTriftまで登り、そこから左の山に登ってHöhbalmenstafelまで行くルートです。

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スタート地点(A地点) ※別の日に撮影

バーンホフ通り(Bahnhof St.)から少し入ると古い民家が立ち並んでいます。

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A~B地点間

登山口(B地点)までかなりの急坂が続きます。途中にあるホテルのベランダから女性に「ハロー!」と声をかけられたので「ハロー!」と返すと、怒涛のように中国語が返ってきたのでSorryして先を急ぎました。

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A~B地点間

 

下ってきた斜面(K地点付近)

ずいぶんと白い色をしたカタツムリ。土の色に同化しているのか、土を食べてこの色になったのか?

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ホワイトカタツムリ?

少し道に迷いましたが、バーンホフ通りから15分ほどで登山口に到着です。Triftまで1時間50分とあります。

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登山口(B地点)

牧草地のなかを少し歩くと、すぐにガレ場になります。このあたりで生後数か月と思しき子どもを抱っこひもでかかえながら、早足で下りてくる女性とすれ違いまいた。逞しい限り。

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B地点付近

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ツェルマットの町並み(B~C地点)

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ガレ場(B~C地点間)

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B~C地点間

岩壁の横を歩いたり、頭上に大きな岩があったり、落石を気にし出すとキリがないのですが、落石で亡くなった人の写真やネームプレートをみるとやはり怖ろしくなります。ここの岩は層が薄くてとても脆そうです。だから屋根などの建材として加工しやすいのかもしれませんが、落石は頻繁にあるはず。

雨が徐々に強くなり出したころ、GPS時計のナビが目標地点到着を告げました。昨晩、コース上の目標地点をいくつか登録しておいたのです。ナビのアラートから10mほど歩くと、Edelweisshütte(D地点)に到着。登録に使った地図と時計のGPSの精度に感激しました。
雨が強くなり出したので、Edelweisshütteの人に迷惑そうな顔をされながらも、軒先をちょっと借りてレインウェアを着用。リュックにもカバーをかけました。

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雨で視界も悪化(D地点)
D地点からはひたすら谷間を歩きます。トレイルの脇を流れる川からは大量のマイナスイオンが発生しているのか、清々しくとてもいい気持ちになります。

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マイナスイオンのトレイル(D~E地点間)
まるで山奥に住む仙人でも訪ねるような感じの道が続きます。低く垂れこめた雲がまたその雰囲気を高めてくれます。

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仙人を訪ねて(E~F地点間)

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谷間の道(E~F地点間)

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トレイル脇の花々(E~F地点間)

振り返ると森林限界も超えてだいぶ上がってきました。地質、土の色も次々と変わり、岩質も違います。古来、地球とともにどのような歴史を重ねてきたのかと思うと時間の壮大さを感じざるにはいられません

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雨もまた良し 幻想的なトレイル(E~F地点間)

登山口から1時間半ほどでTrift(2,337m)に到着です。ヒュッテもありますが、何も飲み食いしないのに入るわけにもいかず、立ったままバナナを頬ばってリスタートしました。

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Trift(F地点)
これから向かう方から下りてくる人が見えます。朝早くに登ってきたのか、あるいはどこかで宿泊をしてこれから下るのでしょうか。

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F地点
Trift → Höhbalmenstafel
Triftを発つと急な上りになりになり、ヒュッテがすぐに小さくなりました。ここでトレイルランナーとすれ違いましたが、この寒さにも関わらず半袖・短パンでも汗だく。2,000mを超える標高のなかで日常的にトレーニングをしているのでしょう。トレイルラン・レースで欧州勢が強いのにもうなずけます。

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小さく見えるTriftのヒュッテ(F~G地点間)
一気に300mほどを上るとなだらかな草原になります。

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標高2,600mほどにある高原(G~H地点間)
ガスのなかに羊の群れ。昨年のチロル(オーストリア)では頻繁に羊や牛をみかけましたが、ツェルマットではそれほど多くみかけません。

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羊の群れ(G~H地点間)
Triftから1時間ほどで目的地のHöhbalmenstafel(2,665m)に到着です。特段、山の頂上というわけでもないのですが、これがトレッキングというものかと。

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目的地(H地点)
厚い雲に覆われ、マッターホルンもモンテ・ローザも氷河も何も見えません。

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雲・雲・雲(H地点)
↓はUnter Gabelhorn(3,398m)? 地図をみても頂上への道はなさそうです。しかし、高原を歩いていけば登れそうです。

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Untger Gabelhorn?(H地点から)
ベンチや大きな石があるのですが、どこも濡れていて座ることができず、立ちながらバナナと虎屋の羊羹でランチをとりました。じっとしていると寒くなってきます。
Höhbalmenstafel → Zermatt
ランチの後、別のルートでツェルマットに戻ります。トレイルと思われるところは雪に覆われていて、足跡を頼りに歩かなければいけません。雪上の黒い粒は羊のウンチ? なんでわざわざ雪の上に残すのだろうと思いながら、滑る足元とウンチを気にしながら下山開始です。

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残雪と羊のウンチ(H地点)

恐る恐る歩き出すと、トレイルが見えてきました。

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H~I地点間
写真を撮っている間に家内もだいぶ先に行ったし、ガスがかかって視界も悪いので、岩陰でちょっと用足し。温水に驚いた蜘蛛や小さな虫が岩間からわき出してきて、こっちがビックリしてしまいます。

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H~I地点間

この斜面にはいろいろな花々が咲き乱れています。ガスで周囲がみえないので余計に花に目がいきます。小さい花ばかりで構図上のインパクトはないのですが、飛び抜けて目立つ花もなく、それが全体として平和的な調和を醸し出しているように感じます。理想的な社会というのもこういうものかも知れないと仙人ような気分になります。

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理想社会の縮図(H~I地点間)

ガスの間からツェルマットの町並みや近くの山々が望めるようになってきました。午後になって天候は回復気味です。今日は天気予報が当たったようです。

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かすかにツェルマットの町並みも視界に(I~J地点間)

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周囲の山々も(I~J地点間)
 標高2,000mくらいまで下りてくるとかなり明るくなってきました。

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雲間から陽の光も(J地点付近)

ツエルマットの町にもずいぶん近づいてきています。

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ツェルマットの町並み(K地点付近)
ガスのなかを歩いていたのでわからなかったのですが、振り返るとなかなかの岩場を通ってきたようです。しかし、トレイルはとてもよく整備されているので視界が効かなくとも迷うことはありません。

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下ってきた斜面(K地点付近)

麓にはツェルマットの伝統的なネズミ返しつき建物群がありました。教会にもネズミ返しがついています。基礎石の上に柱が立てられ、さらにその上に平べったい石が置かれていて、家屋が宙に浮いている感じです。

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ネズミ返しつきの教会(K~L地点間)
集落に入ると、そこかしこにモーマット。何匹ものモーマットがじゃれ合いながら斜面を転げ落ちて遊ぶ姿がとても微笑ましい。

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マーモット(K~L地点間)
町を見下ろす斜面に立つ十字架。とても目立つ位置に立ててあるので、何か理由のあるシンボリックなものなのかもしれません。

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シンボリックな十字架(K~L地点間)
 ツェルマットの町に入り、本日のトレッキングは終了。距離は9.8㎞(3日間累計:23.2㎞)、所要時間は約5時間でした。

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ゴール地点(L地点)

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After Treckking

この日はスーパーで生ハムとサラミのセットも調達。夕食前にテラスで至福の一杯。

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至福の一杯
ビールを飲みながらバーンホフ通りを行き交う人々の観察をしているとこれが結構、面白いのです。目抜き通りなので多くの人が通りますが、時間帯で民族構成が変わります。夕方の時間帯はとくに日中韓にインド人を加えたアジア系の比率がとても高いように思います(4~5割くらいの感覚)。ツアーの夕食の前の自由行動時間なのかもしれません。日本と中韓の違いは年齢層。日本はわれわれよりもさらに上の高齢夫婦中心。団体の中にたまにいる若い人(ハネムーン?)をみると気の毒な感じもします。中国人は老若男女いろいろ、韓国人は圧倒的に若い人が多いようです。インド人のビックファミリーもちらほら。NYやロンドンでも同じように思うのですが、日本の若い人はあまり海外に行きたがらないのでしょうか? あるいは海外に行けるほど経済的な余裕がない?1人あたりのGDPでみると、日本の方が圧倒的に高いはずだし、韓国より人口は多いのに不思議な感じというか、日本の抱える問題を映し出しているようにも思えてしまいます。
2つの超高級ホテルは馬車で駅から(まで)送迎。夕方は馬車がひっきりなしに行き交います。

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馬車での送迎
町中では日中韓+インド人をよく見かけるのですが、トレッキング・コースでアジア人と会うことはほとんどありません。ロープウェイや電車で行くことができる展望台など、いわゆる有名スポットには町中と同様にアジア人が多いのですが、自分の足で歩いて景色の変化を楽しむような面倒くさいことはしないようです。有名スポットでは、その象徴的な景色をバックに自分の写真を撮りまくります。しかも気取ったポーズつき。景色だけの写真を撮ることはまずありません。そして、一通り撮り終わるとどこかに座り込む。こういうスタイルをよく目にします。
アジア人のなかでの例外は日本のエルダー・トレッキング・グループ。オバさんというかほとんどおばあちゃんですが、彼女たちのパワーは侮れません。人類でもっともパワフルなようにも思います(いいことです)。しかし、連れて来られたおじいちゃんはたいがいお疲れ気味なのが気になります。
こんなことを思いながらビールを飲んでいると、親子?の山羊飼いと50頭ほどの山羊がバーンホフ通りを駆け抜けていきました。観光イベントかとも思ったのですが、毎朝夕、ほぼ同じ時間帯に通ります。本職の山羊飼いとイベントを兼ねているのかもしれません。上半身というか、身体の前半分だけが黒色の珍しい山羊が目立ちます。

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山羊の行進
この日の夕食もFuchsのサンドウィッチ、3日続けて同じですが飽きることはありません。このパン屋さん、ツェルマットの狭い町に何軒も店があったので、地元からも支持されているのでしょう。

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3日連続ほぼ同じ夕食
早くも。。。ツェルマット 3日目 終わり

Vol.5 ツェルマット(スイス)_4/8

※2018年の記録です。

ツェルマット 2日目

気持ちの高ぶりで熟睡できず、ツェルマット(Zermatt)での初めての朝は5時前に目が覚めました。
外を見ると快晴です。朝焼けのマッターホルン(Matterhorn)を見るため、Viewing Bridgeまで出かけます。

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Viewing Bridge近くの教会
ツェルマットにはいくつかの教会があるようで、時間によってはいろいろな教会の鐘が同時に鳴り響きます。普通、鐘の音色は厳かで落ち着くものですが、乱打戦の時間帯(18時前?)は有難味がかなり薄れてしまいます。
(後記:曜日によって鐘の鳴り方が違うような気がしました)
日の出の20分ほど前(5:40頃)でしたが、Viewing Bridgeにはすでに多くの人が集まっています。7~8割が日本人旅行者。残りが中国人と韓国人で西洋人はほとんどいません。朝焼けに感動を覚えるのはアジア人、とくに日本人の特性なのかもしれません。

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Viewing Bridgeに集まる人々

日の出の直前には、この3倍の人は集まっていたように思いますが、国籍構成はほぼ同じ。寒いのはわかりますが、バスタオルを羽織ってくる中国人の発想には驚かされてしまいます。でも、足元はクロックスなので寒そう。体隠して足隠さずというやつです。

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日の出15分ほど前のマッターホルン
Tシャツにミドルレイヤーを重ねただけだったので、寒さに震えながら日の出を待っていました。すると、ハイテンションの白人に声をかけられ、スマホの写真をみせてくれます。どうやら、マッターホルンの山頂で撮った写真のようで、「昨日か?」と聞くと「2年前」とのこと。「どれくらいかかって登ったんだ?」と尋ねると「4時間」との答こと。それってかなり盛ってない? うれしい思い出が熟成を重ねるうちに記憶がだんだんと好記録化したのではないかと思ってしまいました。
(後記:4時間はかなり早いようですが、あり得なくもないかもしれません。なお、このViewing Bridgeからではなく、登山口からの時間だと思います)
いろいろ聞くと、↑の写真の正面のヘルンリ稜線から登ったらしく(↓の地図だと右上からのアプローチ)、このルートがもっとも簡単とのこと。逆に、左下からのアプローチが一番難しいとのことでした。

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マッターホルンへのアプローチ

地図の等高線をみただけでは右上からも左下からも変わらないように思いますが、後日、マッターホルン登頂を目指す人に聞いたところでは、やはり左下からのアプローチはとても難しく危険なようです。もちろん北側(↑地図の上)からの登頂が最も難しいのは間違いないでしょう。ヨーロッパアルプス3大北壁の一つですから。

日の出を待っていると、中国語を話す集団がドローンを飛ばし始めました。みんなが集まる橋の上からマッターホルンに向けて何度も飛ばします。幻想的な光景がドローンとその騒音で壊されるなど迷惑千万。どうしてこういうことをするのか?と思っていたら、誰かに注意されたのかもしれません。日の出前にその集団は姿を消してくれました。
15分ほどの間にいろいろありましたが、地球はそういうことに動揺をみせることなく午前6時少し前、マッターホルンの幻想的な日の出を迎えます。まさに息を飲む瞬間です。

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マッターホルンの朝焼け
Viewing Bridgeで隣りにいた日本人夫婦、リタイアされた後の旅ではないかと思われますが、旦那さんが携帯をカメラモードにしようとして四苦八苦していて、朝焼けどころではありません。そして、奥さんから「お父さん、ちゃんと見なさいよ。携帯はいいから」と指導が入りました。半世紀ほど間、奥さんにはこの調子でリードされてきたのだと思います。
ただ、この奥さん、「これが見れたから、今日はもう雨でもいいわ」とポソリ。悪気のない独り言なのはわかりますが、ただでさえ午後から天気が崩れる予報なのにそういうことを言い放つのは勘弁してもらいたいと思います。
帰り際、教会の横からもマッターホルン

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だんだん太陽が高くなってきました
ホテルの部屋に戻ると、わざわざViewing Bridgeにまで出向かなくとも、バスルームの窓からも眺めることができました。

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バスルームからのマッターホルン

そして、便座に座ると鏡越しにマッターホルン。何とも贅沢な所用のひとときを送ることができます。

マッターホルン・グレーシャー・パラダイス

橋の上、教会、そしてバスルームからいろいろな朝焼けを堪能した後、朝食をとり、8時前にはマッターホルン・グレーシャー・パラダイス(Matterhorn Gracier Paradise)行きのゴンドラ乗り場に向けてホテルを出ます。乗り場に向かう途中でまたマッターホルン。完全に目覚めた姿です。

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目覚めたマッターホルン

ゴンドラ乗り場まで徒歩で10分強。チケット売場は早朝から混雑すると聞いていましたが、すぐにチケットを買うことができ、そのまま待ち時間なしで乗車できました。

フーリ(Furi)で間違って一旦、ゴンドラを降りてしまいましたが、ツェルマットの乗り場からトロッケナー・シュテーク(Trockener Steg)までは一本のゴンドラで行くことができます。そして、トロッケナー・シュテークでロープウェイに乗り換えです。ロープウェイのゴンドラは家内と二人だけの貸し切り状態。360度の眺望を満喫できます。

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ロープウェイからの眺望①

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ロープウェイからの眺望②

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ロープウェイからの眺望③

このあたりの氷河も急速に溶けているようです。色こそ氷河ですが、厚みはもう大きな雪渓ほどしかありません。

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氷河のはずだけど。。。
タイミングよくロープウェイに乗れたので30分強ほどでマッターホルン・グレイシャー・パラダイスに到着です。標高3,883m、気温はもちろん氷点下。

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マッターホルン・グレイシャー・パラダイス

まずは展望台へ。

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展望台の十字架
えっ、マッターホルンはどこ? と一瞬戸惑いましたが、↓正面にみえる三角形のビラミッド様の山がマッターホルン。角度により随分と山姿が違ってみえます。

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これもマッターホルン(南側の稜線)

↓のクレーンの先あたりにモンブラン(Mont Blanc)があはずなのですが、生憎、雲に隠れているようです。

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幻のモンブラン
↓すぐ近くにBreithorn(4,164m)、頂上を目指すグループがいくつもみえます。

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Breithorn

ここからロープウェイかゴンドラでイタリアに行けると思っていたのですが、乗り場らしきものが見当たりません。乗り場を探してエレベータに乗ったら氷河トンネル。閉所恐怖症というわけではないですが、崩れてきそうだし、寒いので長くは入っていられません。

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氷河トンネル

歩いてイタリアへ・・・

ゴンドラでイタリアに行けないのであれば歩いて行こうということになり、持参したアイゼンを装着、途中までBreithornへのルートを辿り国境を目指します。

が、初体験の標高、空気が薄く頭痛も少しあり、ペースが落ちてきたので途中で断念しました。往復わずか2.8㎞ほどでしたが、1時間半近くかかってしまいました。

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トレッキング・ルート(©outdooractive)

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↑地図のB地点付近

ホテルに戻ってGPS時計のデータと地図で歩行ルートを確認すると、もう少し右側(東側)にあと200mほど進んでいればイタリア国境だったようです。。。残念。昨年のチロル(オーストリア)以来、近くて遠いイタリアです。

Breithornから戻ってくる人をみると、みんな12本爪以上のアイゼンを履き、ザイルを持っていいました。われわれの6本爪では到底、太刀打ちできないようです。

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Breithornから戻ってきた人たち

それにしても、よくこんなところに展望台を作ったものだと感心してしまいます。

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↑の頂上に展望台あり
トロッケナー・シュテーク(Trockener Steg)
イタリア国境越えならずで、ロープウェイでトロッケナー・シュテークに戻ります。ここで昼食をとりました。↓のテラスはピクニック(持込飲食)禁止なので、(アルコール控え中ですが)仕方なくビールを買い、それを免罪符に持参したパンとバナナを食します。マッターホルンの頂は雲に覆われていて見えません。

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トロッケナー・シュテーク

昼食後、家内に荷物を預けてトイレへ。所用に集中していると、カッァーという痰を吐き出す音が2つ、ほぼ同時にトイレに響きました。どうやら某国の団体さんが上がって来た様子です。イヤな予感がします。

トイレを出ると女性トイレの前には同団体の長い列。家内の顔がかなり険しくなっています。その後、家内も列に並んだのですが、後から来た同団体メンバーに当然のごとく割り込みをされてしまいます。挙句、トイレはヨーロッパのそれとは思えないほど汚れ、団体の母国のトイレと化していたとのことです。
今から30~40年前、日本人が海外に行きだしたとき、マナーの悪さを非難された記憶がありますが、少なくともトイレは普通に使っていたはず。たった10人ほどでヨーロッパのトイレを一瞬にして母国仕様に変えるパワーは恐るべしです。もちろん良識のある人も多い国ですが。昨日の1等車事件、今日のトイレ事件、世界的有名観光地にはストレスがつきもの、已む無しなのかもしれません。
ただ、当地では(女性トイレもそうらしいですが)便座がついていないトイレをよくみかけました。男の小はいいとしても、そうでないときは空気イス状態でやるのでしょうか? とてもできる気がしません。
トロッケナー・シュテーク (Trockener Steg)→ フーリ―(Furi)
トロッケナー・シュテーク(2,939m)で昼食の後は、フーリ(Furi、1,867m)までのトレッキングです。ここまで下りてくると頭痛もなくなりました。

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トレッキング・ルート(©outdooractive)

スタート地点(↓)からルートをみても、人の姿はありません。

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スタート地点(地図のA地点)
遠くに ツェルマットの町を望むことができ、谷間の町だということがよくわかります。

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A地点からツェルマットの街を望む

ルート上の道しるべ(↓)。チロルと色が逆かな?とも思いましたが、後から確認すると同じでした。

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A~B地点間

ェルマットに向かってひたすら下ります。

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B~C地点間
ところどころに雪渓も。

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B~C地点間

この季節は花がとてもきれいなので、ついつい立ち止まってしまいます。花の名前がほとんどわからない(知らない)のが残念。

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B~C地点間

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B~C地点間

を上げて見渡すたびに山々の表情が変化していきます。

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B~C地点間
大きな 岩の前に薄い板状の石がきれいに積み重ねられています。トレッキングで通った人が少しずつ重ね置きしていったのでしょう。思わず自分も薄い石を探して上に載せました。

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B~C地点間

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B~C地点間

ツェルマットの町もだいぶ近くなってきました。しかし、とても単調なコースでだんだん飽きてきます。

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B~C地点間
飽きてきたときはマッターホルンを振り返ります。やはり上部は雲に覆われています。どうやら南壁(手前)が雲を止めているようです。

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C地点付近

遠くにモンテローザ(Monte Rosa)がようやく姿をみせてくれたので、標高2,400mあたりで少し休憩。マッターホルンモンテローザを眺めながら食する虎屋の羊羹は最高です。わざわざ日本から持ってきた甲斐がありました。羊羹のあとは、朝、ホテルの食堂からテイクアウトしてきた(失敬してきた)リンゴ。羊羹より先に食べるべきでした。

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奥の方にモンテローザ(C地点付近)

少し休んでいるだけで身体が冷えてくるのでトレッキング再開です。このあたりから徐々に低木がみられるようになります。高木は2,100mくらいから(まで)だったので、このあたりがスイスの森林限界なのかも知れません。

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C地点付近

川を渡って反対側の斜面に移ると、右側が崖のコースとなり、少しドキドキする箇所もあります。

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C~D地点間

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C~D地点間

花々がきれいなのですが、足元には要注意です。

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C~D地点間

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C~D地点間

花々をみながら歩いていると、羊羹とリンゴでショートブレイクをしているときに追い越された父子が少し先にいました。

父親は腰をかけて休憩し、息子(30歳代?)はコースから外れて谷に下り、折れた木を物色しています。
もしかして父親の杖を探しているのではないかと思い、トレッキングポールの貸し出しを申し出ると、とてもうれしそうな顔。フーリで待ち合わせということでポールを渡して先に進みました。下りの連続なので膝がおかしくなるのも無理はありません。
フーリに近づくと小さな牧草地帯。自宅横の狭いスペースに家庭菜園ならぬ家庭牧場です。小羊が8頭ほど放牧されていました。

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E地点手前

小さな牧草地帯を抜けるとフーリのゴンドラ駅に到着。ここで先ほどの親子を待ちます。

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フーリ―のゴンドラ駅(E地点)
ばらくすると、ポールを片手に持って走りながら、ゴンドラ駅周囲のレストラン(テラス席)にわれわれの姿を探している息子さんが見えました。われわれはビールでも飲んでいると思っていたのでしょう。ゴンドラ駅から手を振ると、さらにスピードを上げて走ってきてくれました。父親の姿はみえなかったので、すでにどこかでビールを飲んでいるに違いありません(笑)。微笑ましい親子です。「スイス旅行を楽しんで」と言ってくれたので、地元あるいは近隣の人なのではないかと思います。少しいいことをした気分です。
親子が無事戻ったことを確認して本日のトレッキングは終了です。午後は6.0㎞、所要時間は2時間半。午前と合わせて2日目は8.8㎞(2日間累計:13.4㎞)です。
 
After Treckking
フーリからゴンドラに乗ると、後から親子3人が乗り込んできました。隣のオーストリアから来て4日間、山を転々としているとのことです。そして、父親がわれわれのポールカバー(↓)を見て「何これ?」と聞いてきました。「先端が危ないので、他人をケガさせないように」と真顔で答えたところ、オーストリアの親子3人は大笑い。それまでブスッとしていた年頃の娘が一番笑っていました。

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摩訶不思議なポールカバー

日本の電車は混んでいるので先の尖ったポールを持っていると危ない。。。と説明しようかとも思いましたが、ヨーロッパの電車から日本の電車の混雑事情は想像できないだろうと思ったので追加説明はやめておきます。

ちなみに、彼らのピッケル、ポールの先端は剥き出し。娘にいたってはたくさんの爪がついたアイゼンをそのままリュックにぶら下げています。どう説明したところで、ゴンドラがツェルマットに到着するまでの短い時間にわれわれのポールカバーのことは理解してもらえなかったに違いまりません。ま、ヨーロッパのお嬢様に大受けしたのだから良しとしましょう。
ホテルへの帰り道、昨日とは別のスーパーとパン屋(昨日の系列店)で食料を買い、連日のルームテラス・ディナーです。だんだん雲行き怪しくなってきているのが気掛かりです。
そして、21時過ぎから強い雨になり雷も鳴り出しました。ベッドの真上が天窓になっているので雷の光が直接届きます。

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ベッドの上の天窓

明日の天気が心配ですが、どうすることもできません。

ツェルマット 2日目 終わり

Vol.5 ツェルマット(スイス)_2/8

※2018年の記録です。

ヘルシンキフィンランド)→ジュネーブ(スイス)

One Worldだとスイス直行便がないため、ツェルマットへは成田→ヘルシンキジュネーブ経由で入りました(成田からツェルマットまでの所要時間:約34時間)。成田を発ってまずはヘルシンキフィンランド)でトランジット。

ヘルシンキ ヴァンター空港のターミナルはかなり混雑していて、新ターミナルを増設中でした。当然、トイレも混んでいて、家内によれば、男子トイレへの侵入タイミングを窺っていた白人オバちゃんもいたとのこと。オッちゃんを装い男子トイレに入ろうとするのは大阪のオバちゃんだけではないようです。

ヘルシンキからはFinAirでジュネーブへ。今回、ヘルシンキはトランジットだけでしたが、上空からみるヘルシンキの街、フィンランドの国土はぜひ一度、訪れてみたいと思うほどきれいでした。

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機内から眺めるフィンランド

ウトウトしながら外を眺めていると、前方すぐ近くに別の機影が見えます。これってニアミス?と焦りました。慌ててカメラを取り出し後ろを振り返ると、高度は少し違っていましたが、かなりの近くを飛んでいたように思います。

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すぐ近くの機影

その後、いくつもの機影が比較的近くに見えました。水平飛行中に他機を目にするのはあまり気持ちがいいものではありません。

ヘルシンキを発って3時間ほどすると、スイスアルプスが見えてきます(↓は少しピンボケ)。平野部から徐々に山々が高くなっていくのかと思っていましたが、いきなり山が立ち上がる感じです。

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スイスアルプス

ジュネーブに近づき流れた機内アナウンスによれば、到着地(ジュネーブ)の気温は30度とのこと。北緯46度(稚内より少し北)、夏時間とはいえ午後7時近くでこの気温とは。ジュネーブに着けば「涼しい」と言えると思っていたのですが、実際に出てきた言葉は「あつぅ」でした。

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徐々に高度が下がり雲の中へ

ジュネーブ空港では税関検査前のところで、市内無料交通チケット「unireso(ユニレゾ)」がもらえます。Baggage Claimのフロアに券売機のようなものが設置されていて、そこでボタンを押すと時刻入りのチケットが発券されます。発券から80分間は電車やバスが無料になります。空港から旧市街(ジュネーブ・コルナヴァン駅)には電車で移動するので助かります。

なお、電車に乗る前、SBB空港駅のチケットカウンター(SSB版みどりの窓口)でツェルマット→シャモニー間のチケットを発券してもらいました。スイス国内移動はWebで完結するのですが、国境をまたぐからでしょうか、Webで予約・支払いをしていてもチケットは窓口で受け取らなければなりません。

空港からコルナヴァン駅まではわずか7、8分。どことなくインスブルック(スイス)中央駅に雰囲気が似ています。

ホテルへは駅から徒歩で。今回はスーツケースなし、背中に大きなリュック、前に小さめのリュックのWリュック・スタイルなので移動は比較的簡単です。

ホテルでチェックイン手続きをしていると、スイス人の女の子スタッフが日本語で説明させてほしいとのこと。たどたどしい日本語ながらも一生懸命。「これはmizuです」と言って地図を渡してくれたので、「これは、”chizu”、"mizu"は”water”」と教えてあげます。

そして、彼女に聞いたスイス料理のカジュアルレストランで遅い夕食。しかし、スイス料理の名前がわからなかったので、結局、ピザとパスタをオーダー。となりのおじさんが食べていた料理(ポテトの上にとろけるチーズがたっぷりのった小皿)がとても美味しそうにみえます。これがラクレット(簡易バージョン)だということは数日後に知ることになります。

食事後、レマン湖まで散歩。21時半頃でしたが、明るいので感覚が狂います。

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夕暮れのレマン湖

いよいよ明日はツェルマットです。

Vol.5 ツェルマット(スイス)_1/8

※2018年の記録です。
この夏は、「危険な暑さ」という聞いたことのないような猛暑が続いていますが、永年勤続の2週間休暇を利用してスイスのツェルマット(Zermatt)とフランスのシャモニ・モンブラン(Chamonix-Mont-Blanc)を訪れました。サラリーマンというのはありがたいものです。同僚・会社に感謝です。
昨年、オーストリアのチロル(Tirol)を訪れたときは、今年もまたチロルを訪れようと思っていましたが、まずはいろいろなところに行ってみて、その後、良かったところを再び訪れることにしようと都合よく考えを変更。グレイシャー国立公園(アメリカ・カナダ)、ニュージランド南島を訪れたときも、「来年もまたここを来たい」と思いましたが、新たな旅の計画を立てようとすると、ついつい未知のところに行ってみたいという衝動に駆られてしまいます。節操がないということです。
休暇のたびに国内外のトレッキングに出かけていると、自宅もアウトドア・ショップのようになってきます。気がつけば、リビングの壁はリュックだらけになってしまいました。

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ショップのリュックコーナー
旅程(2018年)
2週間の休暇プラス1日の計15日のロングツアー。そして、かなりハードでした。

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旅程
トレッキング・プラン
5月のトレイルランレースの反省から、GPS時計(EPSON製)も新調。時計と地図の方角を合わせる(偏角補正の)ための偏角補正値は世界各地の偏角補正がわかるサイトで確認します。
トレッキング・コースはさまざまなブログを参考にしながらプランニング。半年ほど前に見つけたサイト outdooractive.com は秀逸だと思います。海外のトレッキング・コースが詳細にマッピングされています。また、このサイトのRoute Planner機能を活用すれば簡単にコース・プランニングができます。それをGPX(GPSデータを交換するための形式)化して、EPSONのNeoRunのマイページに取り込み、GPS時計にデータを転送すれば、ナビとしても使えます。
ただ、NeoRunで提供される地図データは日本中心でoutdooractive.comほど欧州の地図データは充実していません。NeoRunで上記のトレッキング・コースを表示してみると道なき道にルート設定がされているようになります。
また、outdooractive.comでは↓のように地図をPDFファイルにすることができます。縮尺も選べてこれをスマホに保存しておけば携帯地図として利用可能。ほんとに便利な世の中です。

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©outdooractive.com

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©outdooractive.com
トラベルパス(交通機関割引チケット)
スイスの国内移動にはトラベルパス(外国人向け)がお得で便利ということでしたが、いくつもの種類があり迷いました。結局、鉄道やロープウェイなどが半額になる「スイス・ハーフフェアカード」を購入。「スイス・トラベルパス」(一定期間、鉄道などが乗り放題)と比べるとかなり値段は安いので、都市間移動回数が少ない場合はハーフフェアカードの方がコストパフォーマンスは良さそうです。
ハーフフェアカードはいろいろなサイトで購入できますが、いくつか見たサイトのなかでは、VELTRAがもっとも安かったのでこちらで入手。サイトからリクエストすると翌日には予約確定のメール(バウチャー)が届き、別のメールでハーフウェアカードが入手できるURLが送られてくるので、これをプリントアウトすればOKです。バウチャーは現地ではとくに必要ありませんでした。
鉄道チケット
鉄道チケットはSBBのサイトであらかじめ入手。通常の都市間移動は座席指定ができないようなので(座席指定方法がわからなかったので)チケットのみ購入。ハーフフェアカードがあると半額になるし、「Supersaver Ticket」を選択すればさらに安くなります。ただし、Supersaver Ticketは指定の列車にしか乗ることができません。
スイス鉄道(都市間移動)は座席指定がなくても1等車・2等車とも空席が十分にあったので、座席指定なしでもまったく問題ありませんでした。
チケットはプリントアウトしてもいいし、スマートフォンでSBBアプリをダウンロードしてチケット(2次元バーコード)を入手することもできます。JRに比べると随分と先進的です。
余談ですが、SBBのサイトに入力して結果表示されるまでの画面デザインがまたカッコいいのです。列車が走っているイメージ。動画再現できないのが残念です。

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SBBサイト
SBBのサイトでツェルマット(スイス) → シャモニ・モンブラン(フランス)のチケットは購入できたのですが、帰りのシャモニ・モンブランからジュネーブ(スイス)のチケットは購入できませんでした。予約しようとすると「満席その他の理由」と表示されてしまいます。しかし、別のサイト(レイルヨーロッパ)でみると空席はあります。ただ、レイルヨーロッパで購入すると手数料や配送料がかかるためかなり割高。出発駅(シャモニ・モンブラン)がフランスなのでスイスのSBBサイトでは予約できないのかもしれません(本当の理由は不明)。なので、ジュネーブまでの途中駅であるスイスのマルティニ(Martigny)からジュネーブまでのチケットを購入してみるとこれは可能。シャモニ・モンブランからマルティニまでは現地で購入することにしました。
ちなみに、ジュネーブ → ツェルマットのチケットの日付を1日、間違えて購入してしまい、サイト上ではキャンセル方法がわからなかったので、問い合わせ先にメールをするとすぐにキャンセルをして購入時のクレジットカードにリファンドしてくれました。ただし、10スイスフラン(2人分)の手数料がかかります。